
2026年の夏、島原では
これまでにない暑さを経験しました。
気象庁の観測によると
8月3日の島原市の最高気温は39.9℃。
この気温は島原だけでなく長崎県内でも
観測史上1位となる気温です。
さらに
8月2日は38.7℃
4日は38.0℃
5日は37.7℃を記録し
8月2日から5日までの4日間すべてが島原市で
観測史上最高気温トップ10の気温となりました。
「今年はエアコンが効きにくい気がする」
「エアコンを買い替えた方がいいのかな」
そう感じて、家電量販店へ足を運んだり
ネットで最新のエアコンを調べたりした方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
そこでまず目にするのがエアコンの
「6畳用」
「10畳用」
「14畳用」
「18畳用」
といった表示です。
14畳のリビングなら14畳用。
少し余裕を持たせるなら18畳用。
私たちは何となく、部屋の広さを基準に
エアコンを選んでいます。
しかし、ここで一つ
知っていただきたいことがあります。
その「○畳用」という数字だけで
本当に家に合ったエアコンを
判断できるのでしょうか。
エアコンの「○畳用」について
エアコンの畳数表示について調べていくと
興味深いことが分かります。
現在の畳数表示の基礎となる考え方は
1964年に定められたものが長く使われています。
1964年といえば昭和39年。
東京オリンピックが初めて開催された年です。
それから60年以上が経ち
エアコンそのものは大きく進化しました。
一方で住宅も、断熱材、窓、ガラスや
工法などが進歩し、住宅によって
断熱・気密性能には大きな違いがあります。
実際、日本冷凍空調工業会も
エアコン選びでは部屋の広さだけではなく
冷暖房負荷や家の構造、間取りなど
住環境を考慮することが重要と説明しています。
つまり
「14畳の部屋=14畳用のエアコン」
と、床面積だけで考えれば
よいわけではありません。
大切なのはその14畳が「どんな14畳なのか」
ということです。
どんな14畳?
例えば、同じ島原市にある14畳のリビングでも
◆築年数が経った木造住宅
と
◆断熱性能を考えて建てられた比較的新しい住宅
では、室内に入ってくる熱の量が
同じとは限りません。
さらに
・大きな窓があるのか
・西日が強く当たるのか
・窓は単板ガラスなのか、複層ガラスなのか
・屋根や壁にどの程度断熱材が入っているのか
・サッシや建物に隙間が多いのか
・2階なのか、1階なのか
こうした条件によっても変わります。
ここで知っていただきたいのが
「冷房負荷」という考え方です。
少し難しく聞こえますが、簡単にいえば
エアコンが室内から外へ
追い出さなければならない熱の量
と考えると分かりやすいでしょう。
14畳という床面積が同じでも
家の中へたくさん熱が入ってくる部屋と
熱が入りにくい部屋では
エアコンがしなければならない
仕事の量が違うのです。
エアコンは「冷たい風を出しているだけ」ではありません

エアコンをつけて吹出口に手を当てると
冷たい風が出てきます。
そのため
エアコン=冷たい風を出して部屋を冷やす機械
というイメージを持ちやすいのですが
もう少し詳しく説明すると
エアコンは室内にある熱を
外へ運び出す仕事をしています。
ところが、真夏の家では同時に
▼窓から太陽の熱が入る。
▼屋根や外壁から外の熱が伝わる
▼隙間などから暑い外気が入る
▼人や照明、テレビ、冷蔵庫などからも熱が発生
ということが起きています。
イメージすると
外から家へ入ってくる熱
↓
【室内】
↓
エアコンが熱を外へ運び出す
という、いわば「熱の出入り」が
続いている状態です。
冷房効率を上げるには
家自体の断熱・日射遮蔽・気密化も重要です。
エアコンは一生懸命、室内の熱を外へ運びます。
しかし、それと同時に
外から次々と熱が入ってくればどうでしょう。
吹出口からはしっかり冷たい風が出ている。
設定温度も低くしている。
それでも部屋全体の温度はなかなか下がらず
エアコンが長時間働き続けることがあります。
ここで考えてほしいのが
「エアコンの性能」だけでなく
「家にどれだけ熱が入っているのか」
という視点です。
日本冷凍空調工業会も
効率よく冷暖房するためには
部屋の広さや冷暖房負荷に
見合った能力を選ぶ必要があり
断熱性の良い家は
省エネにもつながるとしています。
冷たい風が出るのに部屋が冷えない。その原因はエアコンだけ?
もちろん
「エアコンが効かない=家の断熱性能が悪い」
と断定することはできません。
フィルターの汚れや機器の不具合
冷媒の問題や室外機周辺の環境
エアコンそのものの能力不足など
さまざまな原因が考えられます。
まずは状態を確認することが大切です。
ただし
エアコンに大きな異常がない。
吹出口から冷たい風も出ている。
それなのに部屋全体がなかなか涼しくならない。
そんな場合には、もう一つ
「家そのものが熱を取り込みやすくなっている」
という観点を持ってみてください。
家電量販店で最新機種の説明を聞くことや
ネットで電気代を比較すること
口コミやレビューを読んで参考にすることは
どれも大切なエアコン選びです。
ただ、レビューで「よく冷える」
と評価されているエアコンも
実際に使われている住宅の断熱性能や
窓の数やサイズ、日当たり、間取りまで
すべて同じ環境、条件ではありません。
家電の性能を見るのと同じように
その家の性能を見る。
これからの暑さ対策では
この考え方も大切になってきます。
最新のエアコンだからこそ、性能を生かせる家に
「高性能なエアコンを買っても意味がないの?」
と思われるかもしれませんが最新のエアコンは
省エネ性能や温度・湿度の制御
効率よく部屋を冷やすセンサーなど
さまざまな面で進化しています。
「エアコンか、住宅性能か」
という二択ではなく
「エアコン+住宅性能」です。
室内の熱を外へ運び出すエアコン。
そして、外から入ってくる熱を
できるだけ少なくし、冷やした室内環境を
保ちやすくする住まい。
この両方を考えることで
住まいの暑さ対策の考え方が変わります。
エアコンを買い替える前に「家側」も見てみませんか?
例えばご自宅で、こんなことはありませんか。
○西側の窓から午後になると強い日差しが入る
○古いアルミサッシや一枚ガラスの窓がある
○2階だけ極端に暑くなる
○エアコンを止めると、すぐに暑くなる
○部屋によって温度差が大きい
○夏はエアコンがほぼ一日中動いている
○築年数が経っている
こうした場合は
エアコンを大きなものへ交換することだけが
選択肢ではありません。
例えば、今ある窓の内側に
もう一枚窓を設けるLIXIL「インプラス」や
既存の窓枠を活用して
窓そのものを新しくする「リプラス」など
窓から住宅性能を見直す方法もあります。
LIXILでも、インプラスやリプラスを
窓の断熱性能を高めるリフォーム商品として
積極的に案内しています。
もちろん、住宅によって
原因も必要な対策も違います。
大切なのは、最初から
「エアコンを替える」
「窓を替える」と決めるのではなく
▶どこから熱が入っているのか
▶今のエアコンはきちんと働いているのか
▶家側に改善できるところはないのか
を一度確認してみることが重要です。
島原39.9℃。これからは「エアコン+家」で暑さ対策
島原で39.9℃を記録した2026年の夏。
これからエアコンを選ぶときは
「何畳用なのか」
「電気代はいくらなのか」
「最新機能は何か」
といった家電側の性能に加えて
「そのエアコンを、どんな部屋で使うのか」
にも目を向けてみてください。
エアコンから冷たい風を出すだけではなく
外から入ってくる熱を減らし
その涼しさをできるだけ室内に保つ。
住まい側から考えられる暑さ対策もあります。
LIXILリフォームショップ星野建設島原店では
窓や断熱をはじめ、ご自宅の状態に合わせた
住まいのご相談を承っています。
当店には住まいの困りごとやご要望を伺いながら
一人ひとりの暮らしに合ったリフォームを考える
LIXILリフォームコンシェルジュ認定スタッフが
在籍しています。
「エアコンを替えるべきなのか」
「窓や断熱を見直した方がいいのか」
「どこから熱が入っているのか分からない」
そんな段階からでも大丈夫です。
エアコンの問題?
家の問題?
そんなご相談も受け付けています。
次回は「人が日傘をさすように、家にも日傘を」
そして夏の住まいには
もう一つ大切な考え方があります。
それが、強い日差しを
家の中へ入れる前に遮ることです。
暑い日に私たちが日傘をさすように
家にも強い日差しを防ぐ方法があります。
次回は「人が日傘をさすように、家にも日傘を」
をテーマに、窓の外側で日差しを遮ることが
なぜ暑さ対策につながるのか
分かりやすくご紹介します。
LIXILリフォームショップ
星野建設 島原店
住所:長崎県島原市田町691-1
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