リフォームの基礎知識と費用の相場
トイレの水漏れが起こる原因は?費用相場と応急処置、よくある質問
トイレは私たちの日常生活において欠かせない設備ですが、突然の水漏れは生活に大きな支障をきたします。水漏れは小さな問題から始まることが多く、見過ごすと大きなトラブルに発展する可能性もあります。この記事では、トイレの水漏れの主な原因を詳しく解説し、水漏れが発生した際の応急処置や修理の費用相場、さらには修理業者の選び方まで幅広くご紹介します。

トイレの水漏れの主な原因
トイレの水漏れは突然起こり得るトラブルであり、その原因は多岐にわたります。初めに水漏れの主な原因について解説いたします。
- トイレタンク内の部品が故障している
トイレタンク内の部品が故障している場合、水を流していないにも関わらず便器内に水が流れ続ける、または水面が揺れている現象が起こります。タンク内は複雑な構造をしており、ボールタップやゴムフロートなどの部品が劣化や破損することで水漏れを引き起こすことがあります。また、接続部分のナットが緩んでいる場合も水漏れの原因となるでしょう。
- トレイタンクにひびが入っている
トイレタンクにひびが入っている場合、タンク本体から水が漏れ出してしまいます。多くのタンクは陶器や樹脂製で、強い衝撃によってひびが入りやすい性質を持っています。
- 給水管が劣化している
給水管が劣化している場合、トイレタンクと止水栓をつなぐ部分から水漏れが発生することがあります。給水管は常に水圧がかかるため、経年劣化による水漏れが起こりやすいのです。
- 温水洗浄便座が故障している
温水洗浄便座が故障している場合、特に洗浄ノズルの交換が必要など、便座自体の修理が必要になることがあります。温水洗浄便座は便器本体やタンクと比べて故障しやすく、耐用年数も比較的短い傾向にあります。
- 便器本体が破損している
便器本体が破損している場合、便器や床下の配管接続部分にひびが入っている可能性があります。この場合、便器本体の交換など大掛かりな修理が必要になることもあります。
トイレの水漏れ修理にかかる費用相場
トイレの水漏れ修理を業者に依頼する場合、修理内容によって費用が大きく異なります。ここでは、一般的な費用相場について解説します。
修理内容 | 費用目安 |
タンク内部の部品交換修理 | 6,000円~30,000円 |
各種パッキンの交換修理 | 6,000円~38,000円 |
温水洗浄便座の水漏れ修理(温水洗浄便座の交換を除く) | 8,000円~30,000円 |
温水洗浄便座の交換(本体代を除く) | 20,000円~70,000円 |
給水管の交換(部品代を除く) | 10,000円~12,000円 |
タンクの脱着を伴う便器まわりの部品の交換(部品代を除く) | 16,000円前後 |
便器の脱着を伴う排水部品の交換(部品代除く) | 36,000円前後 |
トイレが水漏れしたときに自分でできる応急処置
トイレが水漏れした際、すぐに業者に連絡する前に、自分でできる応急処置がいくつかあります。これらの処置は、水漏れの状況を一時的に抑えるために有効です。
Step1. 止水栓を閉める
最初に行うべきは、止水栓を閉めてトイレに水が流れないようにすることです。止水栓は時計回りに回して閉めます。開閉方式にはドライバー式や内ネジ式、ハンドル式などがありますので、自宅のタイプを確認してください。
Step2. 電源コードを抜く
漏電や感電を防ぐために、トイレの電源コードを抜きます。特に温水洗浄便座を使用している場合は、このステップが重要です。
Step3. 濡れた箇所の水を拭き取る
水漏れしている箇所の水を拭き取ります。汚水の場合は使い古した雑巾など、そのまま捨てられるものを使用することが推奨されます。
Step4. 便器の水を汲み取る
便器から水漏れが起こっている場合は、便器の水を汲み出して様子を見ることが重要です。灯油ポンプやひしゃく、コップなどを利用して水を取り除きます。
Step5. 水漏れ箇所を調べ、場所に応じて処置を行う
水漏れ箇所を特定し、その場所に応じた処置を行います。例えば、給水管の接続部分から漏れている場合は、ナットをレンチで締め直したり、パッキンを交換することが考えられます。トイレタンクにひびが入っている場合は、専用の補修ボンドでひび割れをふさぐことができます。温水洗浄便座や便器本体からの水漏れの場合も、同様に対処することが可能です。
トイレの水漏れ修理を依頼する際の注意点
トイレの水漏れ修理を業者に依頼する際は、いくつかの注意点があります。ここでは、信頼できる業者を見つけ、適正な価格で修理を行ってもらうためのポイントをご紹介します。
- 水道局指定業者を選ぶ
まず、各自治体の水道局から指定された業者に依頼することをおすすめします。これらの業者は信頼性が高く、適正な料金で施工してくれることが多いです。水漏れの修理を依頼する際は、まずはこれらの業者リストを参照することがお勧めです。
- 複数の業者を検討する
一つの業者だけでなく、複数の業者から見積もりを取ることで、料金やサービス内容を比較検討することができます。修理の内容や費用の内訳を明確に説明してくれる業者を選ぶことが重要です。また、将来的なトラブルを防ぐためにも、保証やアフターサービスが充実している業者を選ぶと安心です。修理を依頼する前には、業者の評判や口コミもチェックしましょう。
トイレの水漏れ・不具合に関するよくある質問
トイレの水漏れや不具合については、多くの方が同様の疑問を抱えています。ここではよくある質問にお答えします。
トイレタンクの中から「チョロチョロ」と少量の水が流れ続けている音が聞こえるのはなぜ?
これは、ボールタップや浮き玉の故障や不具合が原因である場合が多いです。給水量の調整がうまくいっていない、またはタンク自体やサイフォン管に異常がある場合も考えられます。
トイレの水が止まらない時の直し方は?
まずは止水栓を閉めて、水の流れを止めましょう。その後、タンク内の部品が正しく機能しているか確認し、必要であれば部品の交換や修理を行います。
トイレの水がチョロチョロと漏れていたら、水道代はおよそいくら加算される?
水漏れによる水道代の加算は、漏れている水量によって異なります。小さな水漏れでも長期間放置すれば、相当な水道代が加算されることがあります。漏れの程度に応じて、水道局や専門業者に相談してください。
水がチョロチョロとしか出てこない原因は?
水圧が低下している、給水管に詰まりがある、内部の部品が故障しているなど、様々な原因が考えられます。原因を特定し、適切な修理を行うことが重要です。
賃貸住宅の場合、トイレの水漏れ修理の費用負担はどちらが行う?
一般的には、水漏れの原因が建物の経年劣化によるものであれば、大家や管理会社の責任となります。しかし、住人の使用による故障の場合は、住人が費用を負担することが一般的です。契約内容や状況によって異なるため、大家や管理会社に確認することが必要です。
トイレの水漏れを未然に防ぐためのメンテナンスポイント
トイレの水漏れは予期せぬトラブルですが、定期的なメンテナンスによって未然に防ぐことが可能です。タンク内の部品の点検や交換、給水管のチェック、温水洗浄便座の機能維持など、日頃から注意を払うことが重要です。また、異音や水の流れが変わったと感じたら、早めに専門業者に相談することをおすすめします。トイレの水漏れに関する悩みを解決し、快適な生活を維持しましょう。