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こたつにはホコリやダニがいっぱい!火災の原因にも?快適に使う掃除のコツ

 

こたつのお手入れを怠ると起こるリスク

寒い季節に大活躍するこたつ。でも、シーズンの終わりに片づけるだけで、日常的な手入れをしていないと、知らないうちにさまざまなトラブルを招くことがあります。

 

ダニやカビが繁殖する

こたつ布団は、長時間人の体温と湿気を受けるため、ダニやカビの温床になりやすい場所です。とくに、食べこぼしや飲み物のシミを放置すると、ダニのエサになって繁殖し、アレルギーやかゆみ、咳などの原因になることも。

また、湿気がこもった状態でこたつを使い続けると、裏側やマット部分にカビが生えるリスクもあります。

 

イヤな臭いがこもる

汗や皮脂、ホコリなどが蓄積すると、こたつ布団がじんわりと臭うようになります。こたつの中は暖かく密閉された空間なので、においがこもりやすく、一度染みつくとなかなか取れません。冬の終わりに片付けようとしたら「なんだか臭う...」ということも少なくありません。

 

ホコリによる火災や故障の危険

ヒーター部分にホコリが溜まると、発火やショートの危険があります。ヒーターは発熱体なので、ホコリや糸くずが付着していると焦げ臭いにおいがしたり、最悪の場合、発火の原因になることも。

また、ヒーターの吸気口がホコリで詰まると、熱がこもって過熱しやすくなり、寿命を縮めることにもつながります。

 

温まり方が悪くなる

ヒーター部分やこたつ布団に汚れがたまると、熱がうまく伝わらず効率が低下します。「最近こたつがぬるい」「電気代が上がった気がする」と感じる場合、内部にホコリが詰まっていたり、布団の保温力が落ちている可能性があります。こたつの性能を長く維持するためにも、定期的な清掃が大切です。

 

収納時にトラブルが起こる

シーズンオフに、汚れたままこたつ布団を収納すると、カビや虫食いの原因になります。次の冬に出したとき、シミや変色、異臭が発生していて使えない...というケースも。とくに、押し入れなど湿度が高い場所にしまう場合は、きれいに洗ってから完全に乾かすことが鉄則です。

 

特に注意!こたつの中はダニも快適

こたつの中は35〜40℃に保たれ、足を入れた瞬間に「ぬくぬくして幸せ」と感じますよね。ただ、この心地よさは人間だけのものではありません。ダニは25℃以上、湿度60%を超えると活発になりやすく、こたつは絶好のすみか。さらに、空気の入れ替えが少ないため、食べこぼしや皮脂、汗、フケなどが少しずつ蓄積されていきます。

特に注意したいのは、押し入れやクローゼットから出したタイミングです。「仕舞うときに掃除したから大丈夫」と思っていても、保管中に雑菌が増えているかもしれません。

 

 

【部分別】こたつのお手入れ方法

「こたつ布団は洗うけど、ヒーターや脚部分は気にしたことがない」という方も多いのではないでしょうか。でも、見えにくい部分にこそ、ほこりや汚れは溜まりがちです。ここからは、こたつのパーツごとに掃除方法を紹介していきます。

 

こたつ布団

丸洗いに対応したこたつ布団も販売されていますが、厚みがあるため自宅の洗濯機では洗えないかもしれません。その際は、浴槽にぬるま湯と洗剤を入れて押し洗いします。天日干しする際は、物干しを2本利用して風が通るようにしましょう。

ただし、中綿がたっぷり詰まっているため乾きにくいというデメリットも...そんなときはクリーニングに出すのがおすすめです。クリーニング店へ持ち込む場合は3,000円〜4,000円、宅配クリーニングの場合は1万円弱が目安です。

 

 

 

天板

こたつの天板は食事やおやつを置く機会が多く、食べこぼしや手の脂による汚れが残りやすい場所です。日常のお手入れは、軽く湿らせた柔らかい布で表面を拭くだけで十分です。「一方向にまっすぐ拭く」または「コの字型に拭く」と、ムラなくきれいに仕上がります。

汚れが目立つ場合は、中性洗剤を水で薄めて使用してください。ただし、木製や塗装仕上げの天板では、洗剤との相性によって表面を傷める可能性があります。まずは目立たない場所で試すなど、十分に注意しましょう。

 

ヒーター

こたつの心臓部ともいえるヒーターは、ほこりがたまると暖まりにくくなったり、焦げ臭いニオイが出たりします。

お手入れ方法は、掃除機を使って、ヒーターやファン部分についたほこりを吸い取りましょう。細かい部分の汚れには、エアダスターやブロアーを使うのがおすすめです。

※事前にコンセントを抜き、内部が十分に冷えているかを確認してください。

 

こたつの脚(底面)は、髪の毛や糸くずが付きやすい部分です。濡らした雑巾で全体を軽く拭き取るようにしましょう。外せるタイプであれば分解し、接合部分まで掃除しておくと、より清潔な状態を保てます。

脚の底にフェルトが貼ってある場合は、粘着テープを軽く叩きつけるようにするときれいに仕上がります。

 

電源プラグ

見落としがちな電源プラグ・ケーブル(コード)も、定期的にお手入れしておきましょう。掃除の際は必ずコンセントから抜き、乾いた布でほこりや汚れを拭き取ります。ウエットシートや濡れ雑巾を使うと感電の危険があるため避けてください。

あわせて、プラグに焦げ跡がないか、ケーブルがほつれていないかもチェックしましょう。もしも異常が見られる場合は使用をやめ、早めに買い替えることをおすすめします。

 

こたつを掃除する際の注意点

こたつと一口にいっても、天板や布団の素材はさまざまです。お手入れを始める前に、まずは取扱説明書を確認しましょう。推奨されている掃除方法や、使ってはいけない洗剤などが書かれているはずです。

一般的に避けたいのは、アルカリ性や酸性の強い洗剤、化学ぞうきん、メラミンスポンジです。表面の塗装や生地を傷め、劣化を早める原因になります。

 

 

まとめ

こたつは人にとって心地よい空間ですが、ダニやカビにとっても過ごしやすい場所です。お手入れしないと、くしゃみや痒みなどのアレルギー症状が出てしまうかもしれません。

掃除のポイントを、もう一度確認しておきましょう。

 

  1. こたつ布団:洗濯機に入らない場合は踏み洗いかクリーニング。しっかり乾かすことが大切。
  2. 天板:柔らかい布でまっすぐ拭く。汚れがひどい場合は薄めた中性洗剤を使用。
  3. ヒーター:掃除機やエアダスターでほこりを除去。必ず冷ましてから。
  4. 脚:濡れ雑巾で拭く。フェルト部分は粘着テープでやさしく取る。
  5. 電源プラグ:乾いた布で拭き、焦げ跡や変形がないか確認。

 

本格的に寒くなる前に、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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