
◆知っておきたいコーキング材の種類◆
まずは、コーキング材の種類について見ていきましょう。
① .シリコン系
水回りのコーキング材でおすすめなのが耐水性・撥水性に優れたシリコン系です。
シリコン系には防カビ処理の施されたものもあるため、浴室などカビが発生しやすい場所はそちらを選ぶとよいでしょう。
最もご家庭で使われることの多いタイプです。
②. 変成シリコン系
固まったあとに塗装ができるのが変成シリコン系の特徴です。
ただしシリコン系よりも耐久性が劣るため、塗装目的がない場合はシリコン系を選ぶことをおすすめします。
③. ウレタン系
密着性や伸縮性に定評のあるウレタン系は、全体のコーキングというよりひび割れなど部分的な補修に用いられるのが一般的です。
塗装をすることもできますが、変成シリコンの方が耐久性が勝るため、塗装が必要な場合は変成シリコンを選択しましょう。
◆コーキング作業のやり方◆
では、早速コーキング作業の方法をご紹介していきます。
準備するものと、作業の手順は以下の通りです。
<準備するもの>
・コーキングガン(コーキング材を溝に押し出す)
・マスキングテープ(養生用)
・コーキングヘラ(コーキング材をならす)
・スピンカッター(コーキング材を剥がす)
・小さめのほうきや雑巾(掃除用)
<作業手順>
①. コーキングを除去
汚れた古いコーキング材をスピンカッターで剥がしていきます。溝に沿って切り込みを入れ、引っ張りながら除去しましょう。
剥がしたあとに出たカスやホコリはキレイに掃除します。

②. マスキングテープを貼る
コーキングがはみ出しても大丈夫なように、周囲をマスキングテープで養生します。

③. コーキングガンで作業
均等にコーキングをするためのマストアイテムが、コーキングガンです。一定の力でコーキング材をくぼみに沿って注入していきましょう。
コーキングガンは、空気が入らないよう使用するのがポイントです。

④. ヘラでコーキング材をならす
仕上がりをキレイに見せるためにもっとも重要な工程です。
コーキング材をヘラでならすときは、溝にコーキング材を押し込んでからヘラでならして整えましょう。
ヘラはならす用のものと、余分なコーキング材を除去する用の2種類用意しておくと作業効率がアップします。

⑤. マスキングテープを除去
マスキングテープを剥がすとき、手で剥がすのは汚れる恐れもあり非効率です。
除去用に段ボールの切れ端などを用意し、そこにマスキングテープを巻き付けるようにして剥がすとキレイに除去できます。

⑥. コーキング材を乾燥させる
コーキング材は、硬化までに時間を要します。
シリコン系の場合、8~24時間前後時間をおいて完全に乾燥したことを確認しましょう。

◆コーキングを上手に仕上げるコツ◆
最後に、コーキングを上手に仕上げるコツをご紹介していきます。
〇 ノズルの先端を調整
コーキング材を奥まで流し込むには、ノズルの先を鋭利にしておくことがポイントです。
作業前に、ノズルの先端を斜めにカットしておきましょう。
〇 マスキングテープを貼る位置
マスキングテープを作業スペースギリギリまで貼ってしまうと、剥がしたときに一緒にコーキングまで剥がれてしまうことがあります。
そのため、マスキングテープを貼るときはコーキングする溝部分から1mmは離し、空気が入らないよう丁寧に貼りましょう。
〇 適切なヘラ選び
ヘラを選ぶポイントは、浴室や洗面所など施行する場所に合わせた大きさのものを選ぶようにしましょう。
余分なコーキング材を除去する際に使うヘラは、大きめのものを用意するとこまめに作業をせずに済みます。
◆まとめ◆
いかがでしたか?
コーキングはコツさえつかめば誰でも簡単に施行することができます。
正しい手順と必要な道具を用意して、セルフコーキングをしてみましょう!