
なぜ夏は虫が増える?刺されるリスクとは
気温が高く湿度のある夏は、蚊やブヨ、アブなどの虫が活発になる季節です。人の体温や汗、呼気に含まれる二酸化炭素などを感知して近づいてくるため、屋外では常に「刺されるリスク」と隣り合わせ。
刺されると肌が赤く腫れるだけでなく、「蚊アレルギー」と呼ばれる強い反応が出ることもあります。また、最近ではデング熱や日本脳炎など、感染症を媒介する恐れもあり、油断は禁物です。
虫よけグッズの選び方
ここでは、虫よけグッズの基本的な特徴を踏まえて、選ぶコツを紹介します。
使用場所で選ぶ
虫よけグッズといえばスプレーを思い浮かべがちですが、最近はさまざまなタイプが登場しています。シーンに合ったものを選ぶと、より効果的に虫を遠ざけられます。
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タイプ |
特徴 |
おすすめのシーン |
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スプレータイプ |
最も一般的な虫よけグッズ。肌に直接スプレーするタイプで、広範囲に塗布しやすいのがメリット。ディートやイカリジンといった有効成分が含まれており、高い虫よけ効果が期待できる。 |
公園・お出かけ・通学など |
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室内置き型タイプ |
室内に置くだけで長時間効果が持続。インテリアになじむおしゃれなデザインも豊富。 |
リビング・寝室・子ども部屋など |
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吊り下げタイプ |
玄関やベランダに吊るして使う。植物まわりなど虫が集まりやすい場所に◎。 |
玄関・ベランダ・庭先 |
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ジェル・シートタイプ |
肌に直接塗れるタイプ。コンパクトで持ち運びやすく、お出かけにも便利。 |
公園・散歩・お出かけ |
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シールタイプ |
服や腕に貼る・巻くだけの手軽さが魅力。肌に触れないので敏感肌や小さな子にも安心。ただし、風向きなどによって効果が左右されやすく、完全な虫よけとは言えない。 |
ベビーカー・ランドセル・衣類など |
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ランタンタイプ |
光に集まる虫を引き寄せて撃退。アウトドア向けで、丸洗い可能な製品もある。 |
キャンプ・バーベキュー・夜の庭 |
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リングタイプ |
腕や足首につける。水に強いため、プールや水遊びでも使える。 |
川遊び・プール・水遊び |
年齢で選ぶ
虫よけグッズに使われている有効成分のうち、医薬品・医薬部外品として認められているのは「ディート」と「イカリジン」の2つです。
ディートは効果が高い反面、肌への刺激もやや強め。そのため使える年齢や使用回数に細かい決まりがあります。ディート12%は生後6か月から使用できますが、6か月〜2歳未満は1日1回まで、2歳〜12歳は1日3回までと回数に制限があります。さらに、ディート30%は12歳以上でないと使えません。
一方、イカリジンは肌にやさしいので、赤ちゃんから大人まで幅広く使えるのが特長です。小さなお子さんがいるご家庭では、イカリジン配合の商品を選ぶようにしましょう。

忌避できる虫で選ぶ
ディートとイカリジンは、どちらも蚊やブヨ、アブ、ダニなどによく効く成分です。ちょっとした外出なら、どちらを選んでも十分です。ただ、山や川など自然の多い場所に行くときは要注意。ツツガムシやサシバエはイカリジンでは効きにくいので、ディート入りの虫よけを選んだほうが安心です。
なお、メーカーによって効果のある虫の種類が異なることがあります。購入前にパッケージ裏の「対象害虫一覧」を確認しておくと安心です。

香りで選ぶ
「虫よけの独特なにおいが苦手...」という方も多いですよね。そんなときは、ハーブの香りがするタイプを選ぶのがおすすめです。香りがいいだけでなく、虫が嫌がる天然成分が含まれていて、蚊やハエ、ダニなどをしっかり遠ざけてくれます。
代表的な香りは以下のとおりです。
- レモングラス・シトロネラ:レモンのようにすっきりした香りで人気。
- ユーカリ:清涼感のある香り。さっぱりした使い心地が好きな方におすすめ。
- ペパーミント:メントール系の爽快な香り。夏にぴったりで気分もリフレッシュ。
- ティーツリー:木のような香りに、ほんのり甘さが感じられる。
ナチュラル志向の人や、化学成分に敏感な方に人気ですが、有効成分としては認められていないため、虫よけ効果がそこまで高くありません。お買い物などには十分だと思いますが、アウトドアを予定している場合はディートまたはイカリジン配合の製品を選んでください。また、持続時間は短めなのでこまめな使用が必要です。

効果を引き出す!虫よけグッズの使い方のコツ
せっかく虫よけグッズを使っても、使い方が間違っていると効果は半減してしまいます。以下のポイントを押さえて正しく使いましょう。
肌に使うスプレーは「露出部分全体」に
服で隠れていない部分、特に足首や腕、首筋などは忘れずに。スプレーは約15cmほど離して均等に吹きかけ、その後は軽く伸ばしてなじませるのがポイントです。
また、スプレータイプは、缶の中に液体とガスが密封されていて、ボタンを押すと霧状になって噴き出す仕組みです。広い範囲にサッと使えて便利ですが、細かい霧を吸い込んでしまうことがあり、小さな子には注意が必要です。使うときは、まず大人の手にスプレーしてから、肌にポンポンとやさしく塗ってあげるようにしましょう。
汗をかいたら塗り直しを
朝に虫よけをひと吹きして「これで安心!」と思っていませんか?実は、虫よけの効果はずっと続くわけではないんです。また、汗や水で流れてしまうと、効果は激減します。多くの製品は8時間ほどが目安ですが、長時間外にいる場合や、水遊び・スポーツ後は再度塗り直しをしてください。
衣服や帽子に使えるタイプを活用
肌に直接使えない場合は、衣服や持ち物に使えるスプレーも便利です。特に、帽子や靴下、カバンの持ち手などに使用すると効果的です。
組み合わせて使うときは注意
スプレーとアロマを併用する場合、香りが混ざって虫よけ効果が下がることもあります。同系統の香りのものを選ぶか、併用は最低限にしましょう。
虫よけ以外にもできる対策
虫よけグッズだけでなく、ちょっとした工夫でも虫の接近を防げます。
- 複相選びにも一工夫
蚊は黒や紺など濃い色に引き寄せられる習性があります。白やベージュなどの淡い色を選ぶだけでも予防に。また、長袖・長ズボン・靴下着用も有効です。
- 香水や整髪料は控えめに
甘い香りは虫を引き寄せてしまう原因に。お出かけ前は無香料のものを使うか、香りは控えめに。
- 虫の多い時間・場所を避ける
日没前後の時間帯や、水辺・草むらなどは虫の活動が活発です。レジャーの時間や場所もなるべく選びましょう。

まとめ
虫よけ対策は「アイテム選び」だけでなく、「正しい使い方」や「+αの工夫」があってこそ本領を発揮します。年齢や肌質、出かける場所に応じて最適なグッズを選び、しっかりと対策をしておけば、虫のストレスなく思い切り夏を楽しむことができます。
今年の夏は、家族みんなで安心・快適な外出を目指しましょう!
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