
駐車場をキレイに保つことは重要
駐車場が落ち葉や泥、タイヤの跡、油染みなどで汚れてしまうと、住まいの見た目の印象が大きく損なわれるだけでなく、さまざまなデメリットが生じます。美観を損ねることに加え、滑りやすくなって危険が増したり、車や靴が汚れやすくなったりと、日常生活にも影響を及ぼすことがあるのです。
清潔で整った駐車場を保つことは、住まい全体の価値を守るうえでも重要なポイントといえるでしょう。
駐車場コンクリートが汚れる原因
まずは、なぜ駐車場のコンクリートが汚れてしまうのか、原因を知っておきましょう。
タイヤの跡
駐車場の黒ずみと言えば、真っ先に思いつくのがタイヤの跡。車のタイヤから出るゴムや油分がコンクリートに付着し、黒くなります。特に停車・発進時にこすれることで発生しやすいです。

流れるようなシミ
スーッと筋のように伸びた黒い汚れは、雨水によるものです。雨が降ると空気中のチリやほこりが混ざり、それがコンクリートに流れ落ちて乾くと黒っぽく残ります。特に屋根の下や車の近くなど、水がよく通る場所にできやすいのが特徴です。
また、雨樋や金属部分からのサビ混じりの水が垂れると、赤茶色のサビ跡が残ることもあります。

黒い点々はカビ
黒っぽい小さな点々が広がっているなら、カビの可能性があります。コンクリートは意外と湿気をためやすく、日陰や風通しの悪い場所では特に発生しやすいんです。雨が続いたあとに、気づかぬうちに広がっていることもあります。

丸い汚れはガム
コンクリートに丸くこびりついた黒い汚れはガムかもしれません。「うちの敷地に?」と思うかもしれませんが、靴の裏にくっついたガムが落ちることも。時間が経つと泥やほこりと混ざって固まり、ガムとは思えない見た目になります。

白→黒に変わったら鳥のフン
最初は白っぽい汚れだったのに、気づいたら黒くなっていた...それなら、鳥のフンを疑いましょう。フンに含まれる酸が、コンクリートのアルカリ成分と反応して、黒いシミに変わるんです。特に電線の下や木の近くなど、鳥がよくとまる場所でよく見かけます。

オイル漏れ・冷却水などの車の液体
じんわり広がる黒いシミは、車から漏れたエンジンオイルやガソリン、冷却水の可能性も。放っておくとコンクリートにしっかり染み込み、落ちにくくなります。
掃除だけでなく、車の故障や漏れがないか点検することも大切です。

濃い緑色ならコケ
コンクリートが緑っぽく見えるなら、コケかもしれません。特に日陰で湿気が多い場所に生えやすく、黒っぽく広がることもあります。見た目が悪いだけでなく、濡れると滑りやすくなるので注意が必要です。

雑草で汚れることも
コンクリートの小さなすき間から生えてくる雑草。見た目が悪いだけでなく、根が広がることでコンクリートを押し上げ、ひび割れの原因になることもあります。

【汚れ別】駐車場の掃除方法
ここからは、汚れの種類に合わせたおすすめの掃除方法をご紹介します。
タイヤ跡には水+ブラシ
タイヤ跡は、水とブラシだけで意外ときれいになります。たっぷり水をかけて汚れを浮かせ、その後デッキブラシなどでこすりましょう。乾いた状態でこすると傷がつくこともあるので、水は惜しまないことがポイントです。
汚れがひどく落ちない場合は、台所用の中性洗剤もしくは重曹をかけデッキブラシで力をいれてこすりましょう。
雨だれには高圧洗浄機
雨だれには、高圧洗浄機が効果的。勢いのある水で奥の汚れまでしっかり落とせます。ただし最初から強すぎると表面を傷めることがあるため、まずは弱めの水圧で試し、様子を見ながら調整しましょう。
サビ混じりの雨だれには、サビ落とし専用洗剤もしくはクエン酸水をかけて、たわしでこすりましょう。軽度ならクエン酸でも落ちますが、頑固な場合はサビ除去剤が効果的です。
カビにはカビ取り剤
家庭用カビ取り剤や酸素系漂白剤をカビが発生している部分にスプレーし、10分程度置きましょう。その後、デッキブラシでこすって水で流せば、黒ずみもスッキリきれいになります。お風呂掃除でおなじみの「カビキラー」や「カビハイター」でもカビ取りは可能ですが、屋外やコンクリート専用タイプを使うとより安心です。
広範囲にカビが発生している場合は、高圧洗浄機も有効です。
ガムには氷
落ちて間もない柔らかいガムには、氷を当てて冷やし、固めてからヘラで取るのがコツ。逆に、時間が経って固くなったガムは熱湯をかけて柔らかくしてから取りましょう。
鳥のフンには重曹
鳥のフン汚れには、重曹水がおすすめです。水100mlに重曹小さじ1を混ぜたスプレーを作り、汚れにたっぷり吹きかけて10分ほど置きましょう。そのあとブラシで軽くこすれば、黒ずみも嫌なニオイも落とせます。
油汚れにはエンジンクリーナー
オイルやガソリンのシミは水では落ちにくいため、界面活性剤が多めの洗剤を汚れにスプレーしたあと〝お湯〟でこすり洗いしましょう。使用する洗剤は、食器用洗剤や油専用洗剤(エンジンクリーナー)がおすすめです。エンジンクリーナーは500mlあたり約1,000円程度で購入できます。
また、重曹や猫砂を振りかけて油を吸収させ、その後ブラシで掃除するという方法もあります。
コケには専用スプレー
コケは水で濡らしたブラシでこすれば落とせますが、広い範囲に広がっている場合は専用スプレーが便利です。「苔落とし」や「苔取り」といった商品が多く出回っていますが、必ずコンクリート用を選ぶようにしましょう。
雑草には熱湯
雑草に熱湯(100℃)をかければ、根まで枯らすことができます。除草剤を使わずに済むので、子どもやペットがいる家庭でも安心ですね。何度も生えてくる場合は、防草シートを敷くのも一つの手。車の重さにも耐えられる「高密度タイプ」のシートを選ぶようにしましょう。

まとめ
駐車場の黒ずみは、家全体の雰囲気にも影響してしまうことがあります。でも、汚れの原因さえわかれば、掃除は思ったよりもカンタン。しかも、きれいに保つことでひび割れや劣化も防げて、駐車場のもちもよくなります。
気になる汚れがあれば、この記事を参考にお手入れしてみてください。
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