
土用丑の日にうなぎを食べるメリットと効果
日本には、夏の暑さが本格化する前の「土用の丑の日」にうなぎを食べるという古くからの習慣があります。これは単なる風習ではなく、健康面にも多くのメリットがあるとされています。
栄養価が非常に高い
うなぎは、栄養価が非常に高い食材です。特にビタミンA、B群、D、Eが豊富に含まれており、これらは夏バテ防止に効果的。疲労回復を助けるビタミンB1、皮膚や粘膜の健康を保つビタミンA、さらには免疫力を高めるビタミンDなど、夏の体調管理にぴったりの栄養素が詰まっています。
高たんぱく・良質な脂質
うなぎには、体のエネルギー源となる良質なたんぱく質や、EPA・DHAといった青魚にも含まれる不飽和脂肪酸が多く含まれています。これらは血液をサラサラにし、動脈硬化の予防にもつながるといわれています。
精をつける食材としての効果
昔から「うなぎを食べると精がつく」と言われてきました。これは、うなぎに含まれる栄養素がスタミナ増強に役立ち、暑さで衰えがちな体力を回復させるためと考えられています。現代でも、暑さによる食欲不振やだるさを感じる時にうなぎを食べると、活力が湧くと感じる人が多いようです。
風習としての安心感・季節感
「土用丑の日=うなぎ」という風習自体が、日本の季節感を楽しむ一つの文化となっています。毎年の習慣としてうなぎを食べることは、家族や地域の絆を深め、食卓に季節の彩りを添える役割も果たしています。
やっぱり定番「ひつまぶし」
うなぎ料理といえば、やっぱり名古屋名物の「ひつまぶし」は外せませんよね!そのまま食べて香ばしいうなぎの味をじっくり楽しむもよし、ねぎやわさびなどの薬味をのせてさっぱり味わうもよし。仕上げにだしをかけてお茶漬け風にさらっと食べるのも美味しいですよね。1杯で3つの楽しみ方ができるから、家族みんなで「どの食べ方が好き?」なんて盛り上がるのも楽しいポイントです。
本格的なお店では炭火焼きや秘伝のタレを使っていますが、おうちではもっと手軽に、スーパーの蒲焼きでOK!ごはんの上に切ったうなぎをのせるだけで、立派なひつまぶしが完成します。
下の動画では、だしの作り方も紹介されていますが、市販の白だしを使っても十分おいしく仕上がります。
1尾で3〜4人前!「うなぎ炊き込みご飯」
最近では、うなぎの蒲焼き1尾で1500円〜2000円することも多く、家族全員分をそろえるのはなかなか大変。でも、1尾を上手に使って、みんなでおいしく食べられる方法があるんです!それが、「うなぎの炊き込みご飯」。お米と一緒に切った蒲焼きを炊飯器に入れ、付属のたれで味付けするだけ。
とっても簡単なのに、ごはん全体にうなぎの旨みが染み込んで、驚くほどおいしく仕上がります。見た目も豪華なので、丑の日のごちそうにもぴったりです。1尾で3〜4人前になるので、コスパも◎。「今はお米も高いし、食費を節約したいんだけどな...」と困っているママさんパパさんは必見です。
贅沢な卵焼き!「う巻き」
うなぎ屋さんでは定番の一品、う巻き。うなぎの蒲焼きをくるっと巻いた卵焼きです。ほんのり甘い卵と、うなぎの濃厚な味が見事にマッチして、ひと口食べればちょっと贅沢な気分になれます。
作り方はシンプル。卵液を何度かに分けて焼き、途中でうなぎをのせて巻くだけ。ちょっと難しそうに見えますが、やってみると意外と簡単。フライパンだと崩れやすいので、卵焼き器があると安心です。
お弁当のおかずとしても、お酒のおつまみとしても大活躍!「今日はいつもよりちょっと豪華にしたいな」なんてときに、ぜひチャレンジしてみてください。
柳川名物「うなぎのせいろ蒸し」
うなぎといえば、ひつまぶしやうな重、うな丼を思い浮かべる方が多いでしょう。でも、福岡県柳川市の名物「うなぎのせいろ蒸し」も一度は味わってほしいです。全国的にはあまり知られていませんが、実は江戸時代から続く伝統の郷土料理なんです。
タレで味付けしたごはんの上に、蒲焼きのうなぎと錦糸玉子をのせて、せいろで蒸しあげるのが特徴。蒸すことでうなぎがふっくらやわらかくなり、全体に旨みがじんわり広がります。
柳川市にはうなぎの専門店が40軒以上あり、観光客にも大人気のご当地グルメですが、動画を参考にすれば、おうちでもその味を楽しめます。蒸し器がなくても、フライパンとアルミホイルで代用OK!少し手をかけるだけで、家族から「お店みたい!」とびっくりされるかもしれません。
手軽にスタミナ補給「うな茶漬け」
気温が高い日が続くと、体温調節がうまくいかず、食欲不振・腹痛・下痢・めまい・倦怠感など、いろいろな不調が出やすくなります。そんなときこそ頼りたいのが、栄養たっぷりのうなぎ。うなぎにはビタミン類やたんぱく質・ミネラルがバランスよく含まれているので、免疫力アップや疲労回復の効果が期待できるんです。「ちょっと食欲がないな...」というときでも、「うな茶漬け」ならさらっと食べられるはず。
ごはんに蒲焼きのうなぎをのせて、白だしをかけるだけ。もっと手軽に作りたければ、お茶漬けの素でもいいですよ。わさびや刻みねぎ、しその葉、梅干しをトッピングすれば、香りもさっぱり、食欲もアップします!
まとめ
今回は、土用の丑の日に作りたい、うなぎレシピをご紹介しました。「うなぎって高いし、手間もかかりそう...」というイメージがあるかもしれませんが、スーパーの蒲焼きを使えば、意外と簡単に、しかも家族みんなで楽しめる料理に変身します。
特に、夏バテ気味で食欲が落ちているときには、栄養たっぷりのうなぎを取り入れて、元気をチャージしたいところ。今年の夏を乗りきるために、ぜひ今回紹介したレシピを試してみてください。
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