〜「ヒートショック」は寒い季節の静かなリスク〜
寒い季節、暖かい部屋から冷えた脱衣所、そして熱い浴槽へ――この急激な温度差が、血圧に大きな負担をかけることをご存じですか?
この現象は「ヒートショック」と呼ばれ、毎年1万人以上が入浴中に命を落としていると推定されています。
実はこの数、交通事故死の約2倍にものぼります。
入浴中の死亡数は冬に集中!
特に12月〜2月は死亡数が急増。寒さによる温度差が、体へのストレスとなるためです。
(下記グラフ参照)
高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による発生月別死亡者数(令和元年)
「出典:消費者庁『冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!』」
ヒートショックを防ぐには?
✅ 入浴前に浴室を暖める
✅ お湯の温度は38〜40℃に設定
✅ 脱衣所やトイレにも暖房を設置
✅ 食後や飲酒後の入浴を避ける
高齢者や持病のある方、断熱性の低い住宅にお住まいの方は特に注意が必要です。
小さな対策で命を守ることができます。寒い季節こそ、安全な入浴を心がけましょう。