
「住宅は人が造る最高の商品である。
人は住宅で育ち、住宅で愛を育み、住宅で憩い、住宅で余生をおくる。
住宅は人生最大の買物であり、人生最大の財産である。
故に住を聖職とする者は努力して新知識を学び、技術を学び、誠心誠意仕事を行い、
良い家を造ることを喜びとする者でなければならない。」
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『住は聖職なり』とは、
トステム株式会社(現LIXIL)創業者の潮田健次郎氏の言葉です。
住宅が人生において非常に重要なものであるという考えを表しています。
この言葉は、住宅を単なる商品ではなく、人が成長し、愛を育み、憩い、余生を送るための
「最高の商品」であり、「人生最大の買い物であり、最大の財産」であると定義しています。
そのため、住宅に携わる者は、新しい知識や技術を学び、誠心誠意仕事を行い、
良い家を造る(リフォーム含む)ことを喜びとするべきだという、
建築に携わる者の心構えを示しています。
この考え方は、「医は聖職なり」という言葉と同様に、その仕事が人々の生活に深く関わり、
大きな責任を伴うことを意味しています。
住宅建築(リフォーム)に携わる人々は、顧客の一生に一度の決断を
託される責任を自覚し、誠実に、確実に、全力でその使命を果たすべきであるとされています。
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潮田健次郎(うしおだ けんじろう) 1926-2011
住宅建材メーカー トステム(TOSTEM) の創業者。
1946年に家業の建具小売業に従事
1949年に、アルミサッシの製造・販売を手がける日本建具工業を設立
1971年に商号をトーヨーサッシ(のちのトステム)に変更し社長に就任、1998年に会長に就任
2001年10月にINAXトステム・ホールディングス会長に就任
潮田氏は、日本の住宅用サッシ市場を切り拓いた立役者であり、
アルミサッシを一般家庭に普及させた功績から「サッシ王」とも呼ばれています。
その後、トステムは住宅設備全般へと事業を拡大し、
現在は LIXIL(リクシル) の中核企業のひとつとして統合されています。
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