施工例Ⅰ
リフォームの計画を進める中で、多くの方が悩まれるのが「収納部分」です。可動棚にするか固定棚にするか、
幅や奥行はどうするか......と、いざ口頭で聞かれてもイメージしにくいものですよね。そこで今回は、雅の家の
施工例をもとに「可動棚のメリット・デメリット」についてご紹介していきます。
可動棚とは
可動棚と固定棚の違いは、棚板の高さや位置を調整できるかどうかです。可動棚は、棚柱とダボ(ピン)を使って
棚板の高さを自由に変えられるため、収納する物のサイズが変わっても柔軟に対応できます。一方で、固定棚は棚
板が壁にしっかり固定されているため動かせません。その分頑丈で、見た目もすっきりしているのが特徴です。
★また、可動棚は背面支持タイプと側面支持タイプの2種類あります。
背面支持 側面支持
施工例Ⅱ
施工例Ⅲ
可動棚のメリット
・高さ調整ができる
収納する物の大きさに合わせて棚板の位置を変えられるため、無駄な空間が出にくくなります。収納の見直し
がしやすく、整理整頓が習慣化しやすいのも魅力です。食品、タオル、掃除用品、靴、書類など、場所ごとに
用途を変えて幅広く活用できます。
・ライフスタイル変化に対応
子どもの成長や、持ち物の増減に合わせて高さを変えられるため、長期的に使いやすい収納になります。模様
替えや使い方の変化にも柔軟で、棚板の追加や交換も固定棚より簡単に行えます。
・空間を無駄なく使える
100円ショップやニトリなどの収納ケースに合わせて棚位置を調整できるため、見た目がきれいに揃いやすく、
無駄な空間がなくなります。空間を最大限に活かせるため、限られた収納スペースでもしっかり収まります。
施工例Ⅳ
可動棚のデメリット
・固定棚に比べて耐荷重が弱い
可動棚は棚板をダボやレールで支えるため、固定棚に比べるとやや耐荷重が弱いです。重い家電や大量の
ストックを置く場合、たわみや落下のリスクがあるため注意が必要です。事前に耐荷重を確認しておくと
良いでしょう。
・生活感が出やすい
棚柱の金物が見えるため、固定棚に比べてごちゃごちゃした印象になりがちです。見せる収納を重視する
場合は、棚の位置を工夫したり、壁内にレールを隠せるタイプを選ぶのもおすすめです。最近では可動棚
にもおしゃれなカラー展開があり、内装に合わせて選ぶことで見た目を整えることもできます。
・コストがかかる
可動棚は、棚柱やダボ、棚板を支える金物などの部材が必要なため、固定棚よりコストが高くなる傾向が
あります。また棚板の枚数を増やしたりすると、さらに費用が上がる場合もあります。また、高さを自由
に変えられるが、実際には最初の高さのまま使い続けてしまい、機能を十分に活かしきれないケースも多
く見られます。
施工事例
施工例Ⅴ 【可動棚+固定棚】 施工例Ⅵ 【可動棚+ハンガーパイプ】
炊飯器を置くスペースには、引き出して使える 小物やバッグを置ける可動棚と服によって高さを
スライド式の固定棚を採用。その上段には、電 変えられる可動式ハンガーパイプを採用。
子レンジなど熱を持つ家電にも対応できる耐熱
性の可動棚を設置。
さいごに
まず今お持ちの物を書き出し、「どこに・何をしまうか」を具体的に考えることが大切です。そうすることで、
必要な棚の幅や奥行き、枚数などが自然と見えてきます。さらに、ニトリや100円ショップで収納ケースを用
意し、そのケースに合わせてサイズを決めると、よりスッキリ使いやすい収納に整えられますし、お互いの
イメージが共有しやすく、満足度の高い収納計画につながるでしょう。アイデア次第で物をすっきり収納で
きるだけでなく、見せる収納として空間をおしゃれに演出することも可能ですので、ご家庭にあった収納づ
くりを楽しんでみてください。
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