カフェ風キッチンって、見た瞬間に気分が上がりますよね。けれど実際に暮らし始めると「なんだか散らかって見える」「ホコリが目立つ」「掃除が追いつかない」と感じて、理想と現実のギャップに悩む方が少なくありません。この記事では、LIXILのカノールを検討している方がつまずきやすいポイントを、現実ベースで整理していきます。具体的な考え方や配置のコツは、こちらの本編でも詳しく解説しています。
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見せる収納がうまくいかない一番の理由
カノールの魅力は、背面収納に抜け感が出て、カフェっぽい雰囲気が作りやすいところです。ですが、その「見せる」要素こそが、生活感とホコリ問題を呼び込みやすい原因にもなります。よくある失敗は、置ける場所が増えた分だけ物も増えて、気づけば棚が"仮置き場"になってしまうことです。
見せる収納は、並べるだけで完成ではありません。置く物の種類と、掃除のしやすさを最初に決めておかないと、整えたつもりでも雑多に見えやすくなります。しかも棚の上や家電の上は、拭き掃除の頻度が落ちやすいのに目に入りやすい位置です。だからこそ「見せる量を減らす」だけでなく「見せる物のルールを決める」ことが大事になります。
ホコリが溜まりやすくなる仕組みを知っておく
「ちゃんと掃除しているのに、すぐホコリっぽい」この感覚は、意外と多いです。キッチンは空気が動きやすく、調理中の湯気や油分、人の行き来で細かい汚れが舞いやすい場所です。背面収納まわりは出し入れや通行で空気がかき混ざり、軽いホコリが棚板に落ちやすくなります。
さらに厄介なのは、油分が混ざることです。乾いたホコリよりも貼り付きやすく、落としにくい汚れになります。黒い家電や濃い色の棚はコントラストでホコリが目立ちやすく、照明や窓の光が水平面に当たると、薄い汚れでも影が出て目につきやすくなります。つまり「掃除する気合」だけで解決しにくい性質がある、という前提で計画するほうが後悔が減ります。
後悔しないための鉄則は「見せる」と「隠す」の役割分担
カノールでカフェ風を長く保つコツは、全部をおしゃれに見せようとしないことです。おすすめは、毎日動かす物だけを見せる収納に置くこと。マグカップやよく使う小皿、コーヒー道具など、日常で手に取る物は動かすついでに周りを拭きやすく、汚れが固定化しにくいです。
一方で、ストック品や予備の食器、来客用セット、季節ものなど、使用頻度が低い物ほど"置きっぱなし"になりやすく、ホコリが定着しやすいです。こういう物は扉付き収納や引き出し側へ寄せたほうが、見た目も掃除も安定します。見せる段を中段中心にして、上段は「置かない前提」に寄せるだけでも管理が一気に楽になります。
収納量の数字だけで決めると失敗しやすい
「収納量が多いから大丈夫」と数字だけで判断すると、実際の使い勝手でつまずきます。収納は、量よりも出し入れのしやすさと戻しやすさが重要です。取り出すたびに体をひねる、通路を塞ぐ、脚立が必要になる配置だと、結局は手前への仮置きが増えます。仮置きが増えると、見せる収納は一気に散らかって見え、カフェ風の整った印象が保てません。
成功しやすい考え方は、収納量の前に、使用頻度と作業位置を先に決めることです。調理台・シンク横・加熱機器の近くなど、動線に合わせて必要な物が手の届く範囲にある状態を作ると、見せる収納でも生活感が出にくくなります。
カノール導入で見落としやすい「下地補強」と設置環境
ここは本当に大事です。見た目が整うほど、壁側の条件を甘く見て後から困りやすいのが下地です。オープン棚は触れる回数が多く、出し入れで力もかかります。壁の内部が石膏ボード中心で下地が取れない場合、固定が弱くなりやすく、ガタつきや傾きの原因になります。重さだけでなく「動かす力」も受けるため、安定しないと生活ストレスにもつながります。
さらに、下地補強が必要になってから動くと、壁の一部解体や追加費用が発生しやすくなります。最初から下地補強込みで計画しておくほうが、後悔が減ります。合わせて、家電の置き場とコンセント位置、配線の逃がし方、炊飯器やケトルの蒸気が棚板に当たりやすいかなども、カタログ写真だけでは見えにくいポイントです。
費用は「本体価格だけ」で決めないほうがいい
カノールは「本体がいくらか」だけで決めると、あとから想定外の費用が出やすいです。下地補強、既存収納の撤去、電気工事、梁や窓などの干渉回避の調整が重なると、工事費の比率が一気に上がります。見た目を整えるほど手間が増えるため、総額で比較する視点が欠かせません。
見積りを取るときは、本体・工事・電気を同じ条件で揃えて比較するのが基本です。できることと追加になることを分けて確認し、生活動線と掃除のしやすさも条件として伝えると、話がズレにくくなります。
公式情報の使い方と、確認の順番
カノールを「おしゃれだから」で決めてしまうと、設置条件や使い方のズレで後悔しやすくなります。まずは公式カタログや公式サイトで、寸法、プランのバリエーション、棚や扉の仕様、推奨の設置条件を確認しておくと判断軸がぶれにくくなります。その上で、実物の環境に落とし込むために現地調査で下地や配線、干渉しそうな要素を確認し、見積り条件を揃えていくのが安心です。
施工事例を見るときも、見た目だけで真似しないほうが安全です。家電の置き場や配線が見える位置になっていないか、オープン棚の量が掃除頻度と釣り合うか、通路の広さや作業のしやすさが自宅と同じか。こうした観点で「自分の家に置き換えたときのズレ」を早めに見つけるのがコツです。
まとめ
カノールでカフェ風のキッチンを叶える近道は、見た目より先にホコリ対策と使い方を決めて、見せる収納と隠す収納を役割分担させることです。オープン設計は圧迫感を減らせますが、置く物が増えるほど生活感が出やすいため、毎日使う道具だけを手前に置き、使用頻度の低い物は扉側へ寄せると整いやすくなります。さらに、下地補強や配線位置など設置条件で施工内容と費用が変わるため、公式情報で仕様と寸法を確認した上で現地調査で条件をそろえるのが安心です。迷う場合は、理想の収納イメージと現状写真を用意して、プロに動線と掃除のしやすさまで含めて相談してみてください。詳しい内容は本編も参考にしてください。
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