リフォームのお客さんの中でも、鉄骨の住まいを木質化したいという方が増えてきています。
鉄骨の住まいの骨組みはそのままに、
室内に無垢床を敷いたり、化粧張りを取り付けたり、造作家具を設置したりして
住まいを木質化していきます。
そこで今回は、木の家のメリット・デメリットをご紹介します。
①リラックス効果や健康面に役立つ
木材の香りは唾液を多く分泌させるだけでなく、ストレスを和らげ、血圧を下げる効果があるとされています。
その理由は、木の香りに含まれる「フィトンチッド」という成分が、体内に入ると血圧を下げ、脈を安定させ、ストレスホルモンであるコルチゾールを減少させるからです。したがって、木材を多く使った空間では、自然と緊張や疲れが解け、リラックスできます。
また、檜の香り成分が、免疫を助ける「ナチュラルキラー(NK)細胞」を活性化し、ストレスを測る指標である尿中アドレナリンの量を減らすことが研究でわかっています。
②快眠を促す効果がある
血圧が安定すると、心拍数も落ち着くため、内装が木でできた寝室では、安眠が促されると言われています。
実際、国立研究開発法人・森林総合研究所のアンケート調査によれば、寝室に木材を多く使うほど、不眠症になりにくく、より深い眠りを得やすいという結果が出ています。
③湿度調整・消臭・空気の浄化に効果がある
木材には調湿機能があり、湿気を吸収したり放出したりすることが可能です。
特に無垢材で塗装されていないものは効果がより高く、室内の湿度を快適に保てます。適切な湿度を保つことで、空気中の細菌の量を減らし、空気をきれいにする効果も期待できるでしょう。
さらに、木材はアンモニアなどの悪臭を吸着し、木の成分がダニの動きを抑えることも確認されています。最近では老人ホームや病院、幼稚園、学校などの公共施設で積極的なウッドインテリアの導入が増えています。
④家庭内での事故を減らせる
家庭内でよく見られる事故の一つが「転倒事故」です。階段で滑って転んだり、フローリングで足を滑らせてしまうケースが見受けられます。
無垢フローリング材は適度な柔らかさがあり、足腰の負担を軽減し、疲れを和らげる効果があります。また、無塗装の状態では、足にしっかりとフィットする触感が得られ、ビニール系床材と比べて滑りにくいため、腰痛やヘルニアのリスクが低くなるとも言われています。
お子さんや高齢者がいる家庭や、ペットを飼っている家では、無垢フローリングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
では、続いてデメリットをご紹介します。
①経年劣化やメンテナンスの手間がかかる
木材は、ビニール系の人工素材やタイル・石材と比べると、経年変化が目立つのは避けられません。
木材は、日光による色の変化や、キズや汚れがつきやすいのが特徴です。また、無垢フローリングの場合、定期的にオイル塗装を行う必要があり、メンテナンスに手間がかかることもあります。
木材の特性をよく理解せずに取り入れると、後悔する方もいるのが事実です。
しかし、こうした経年変化を「味わい」として楽しめるのであれば、家への愛着が一層深まるのも事実です。住む人と共に歳を重ね、ゆっくりと変わっていく様子を楽しめれば、あまりデメリットには感じないでしょう。
②仕入れる材料に影響を受けることがある
仕入れる材料によって、雰囲気が変わるなどの影響があります。
木材は天然素材であるため、同じ木目の板材は存在しません。同じ山から採取し、同じ加工方法で作ったとしても、木目には個体差があります。
完成現場見学会で「この家の床材が気に入った」と伝えた場合でも、実際に使用される材料の色味や節の入り方が微妙に異なる可能性があることを理解しておきましょう。
③職人の技術で仕上がりに差が出る
天然木を使い慣れた業者でないと不具合が出ることがあります。
天然木は合板フローリングに比べ、気温や湿度によって膨張や収縮が起こりやすい素材です。天然木に慣れていない業者が施工を行うと、通常のフローリングと同じ方法で作業し、結果として過剰な隙間や詰まりが生じる可能性があります。
このような問題を避けるためには、天然木を扱った経験の豊富な業者に依頼することが重要です。会社のホームページや実績を確認し、天然木を使用した施工事例が多いハウスメーカーを選べば、高い精度で施工してもらえるでしょう。
コスモでは、愛知の木を使った家づくりを行い、今年で50年を迎えます。
これまで培ってきた確かな技術と経験で、お客様の暮らしをサポート致します。
鉄骨の住まいを木質化したい方、
木造住宅でも、梁や柱を見せる空間を作りたい方
無垢の床を採用したい方など
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