
入居後に設置希望者続出のワケ
戸建て住宅の場合、収納スペースは床面積の13%程度が理想とされています。通常、間取りを設計するタイミングで十分な収納量を確保しているはずですが、物が多すぎたり上手に収納できていないなどの理由から「収納が足りない」という状態に陥るケースもしばしば見られます。
リフォームで収納スペースを増やす方法もありますが、使う頻度が低いものや外で使うものは物置を設置して室外に収納するのがベスト。室内がすっきりする他、かさばる防災用品を保管したり、屋外のデッドスペースを有効活用できるなど多くのメリットがあります。
【屋外物置のメリット】
- ガーデニング用品やDIY工具を屋外でまとめて保管できる
- キャンプ用品やレジャー用品を使いやすく収納できる
- 扇風機やヒーターなどの季節家電をすっきり片付けられる
- タイヤや洗車用品の保管場所になる
- 防災用品をまとめて備蓄できる
特に近年は、非常食や簡易トイレ、ポータブル電源などを備える「防災備蓄庫」として活用するケースも増えています。
収納してよいもの・避けたほうがよいもの
屋外物置は便利ですが、収納する物には向き・不向きがあります。
【収納におすすめ】
- ガーデニング用品
- アウトドア用品
- DIY工具
- タイヤ
- 季節家電
- 防災用品
- 子どもの外遊び用品
- 洗車用品
【保管を避けたいもの】
- 衣類
- 写真・アルバム
- 書籍
- 食品
- 精密機器
- リチウムイオンバッテリー(モバイルバッテリー・電動工具・電動自転車など)
室外物置は夏場になると40℃〜50℃近くまで温度が上がるため、高温や温度差に弱いものの保管には向いていません。湿気によりカビが生えたり劣化が進むこともあります。断熱効果が高く室内と同じ感覚で保管できる物置もありますが、基本的には高温や湿気にも耐えられるものに絞って保管することを心がけましょう。

失敗しない物置の選び方
物置を選ぶときには、サイズや設置場所の他にも考慮すべきポイントがあります。重要なのは最初に用途を決めること。何を収納してどう使いたいのかが分かると、適したサイズや必要な機能も自然と決まってきます。今回は項目別に物置選びのポイントを紹介します。
収納したい物に合わせてサイズを選ぶ
物置は「間口」「奥行」「高さ」でサイズが決まります。収納効率を上げたい場合は、なるべく背の高い物置を選びましょう。奥行きは深くしすぎると使いづらくなるので、80〜90cm前後を目安にします。全体感としては、収納物の容量に加えて30%くらい余裕があるサイズを選ぶのがおすすめです。
奥行きよりも高さがあるタイプのほうが収納力を確保しやすく、棚を活用して整理整頓もしやすくなります。
扉の開き方を確認する
物置の扉の開き方には、大きく分けて「観音開き」と「スライド式」の2種類があります。設置スペースが限られている場合は、前方に大きなスペースを必要としないスライド式がおすすめです。観音開きは扉を全開にできるので物の出し入れがしやすくて便利ですが、奥行きに余裕がある場所でないと扉を開けられません。
自転車やタイヤなど大きな荷物を収納する場合は、開口部が広いタイプを選ぶと出し入れがスムーズになります。
地域の気候に合った仕様を選ぶ
室外物置は、設置する地域の気候についても考慮が必要です。積雪地域では積雪対応モデル、夏場の暑さが厳しい地域では断熱性能を備えたタイプを選ぶと安心です。最近は住宅の外観に合わせやすい木目調やブラック、グレーなど、デザイン性に優れたモデルも人気を集めています。

物置の設置場所の選び方・注意点
物置は使用頻度が一番高い場所に設置するのが基本。ガーデニング用品を収納するなら勝手口やお庭付近、カー用品なら車庫の近く、といった具合で検討します。また物置を設置するときは、点検や換気ができるよう、前後左右に約10~20cm程度のスペースを確保しておくのがおすすめです。
次のような場所は事故やトラブルの原因となるため、設置しないよう気をつけてください。
- 風当たりが強い場所
- いつも湿っている場所や、地盤の柔らかい場所
- 雪や雨水が物置に直接落ちてくる場所
- 室外機や給湯器の近く
- 災害時に避難の妨げとなる場所
メーカーごとの特徴
屋外物置はさまざまなメーカーから販売されています。
- ヨドコウ:耐久性と使いやすさに優れ、サイズやデザインのバリエーションが豊富です。
- イナバ物置:丈夫な構造で知られ、大型タイプも充実しています。
- タクボ物置:開閉がスムーズな扉や収納力の高さが特長です。
- グリーンライフ:小型で省スペースタイプが多く、価格を抑えたい方にも人気があります。
収納したい物や設置場所に合わせて選ぶとよいでしょう。

長く使うためのメンテナンスと対策
湿気・カビ対策
物置は湿気がこもりやすいため、定期的に扉を開けて換気しましょう。除湿剤や防カビシートを活用するほか、収納ケースやすのこを使って床から浮かせて収納すると、湿気がたまりにくくなります。
台風対策
強風による転倒を防ぐため、設置時にはアンカー固定を行うのがおすすめです。また、棚の上に重い物を積みすぎないことや、収納物を整理して偏りをなくすことも転倒防止につながります。
防犯対策
物置には工具やアウトドア用品など、高価な物を収納するケースも多いため、防犯対策も重要です。鍵のかけ忘れを防ぐことはもちろん、人感センサーライト、防犯カメラ、防犯砂利などを組み合わせることで、防犯性を高めることができます。
また、物置を窓の近くに設置すると、足場として悪用される可能性もあります。2階への侵入経路にならないよう、設置場所にも配慮しましょう。
まとめ
屋外物置は収納スペースを増やすだけでなく、防災用品の備蓄や趣味の道具の整理など、暮らしをより快適にしてくれる便利な設備です。設置する際は、収納したい物や設置場所に合わせてサイズや仕様を選び、安全対策や防犯対策もあわせて行うことが大切です。
ライフスタイルに合った屋外物置を取り入れて、住まいをより使いやすく、快適な空間にしてみてはいかがでしょうか。
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