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家飲みのつまみは...仕掛人・藤枝梅安の、~・会長ブログ・~

こんにちは!本多建設の本多和彦です。

ここのところ、朝晩の涼しさというより10月並み

の寒さを感じるほどの気温が続いていますね。いつ

もであれば残暑が厳しくて早く秋よ来いなんて言っ

てましたけど、この2、3年の間異常天候が多くな

り各地で台風なみの大雨や土砂災害が起きてます。

この涼しさも異常天候のひとつなんでしょうかね。

新型コロナの感染は変異株の影響で、未だ収まりが

つかずこの米沢でもとうとうクラスターが発生しま

した。ますます会合などの数が減少し、飲み会など

は人目をさけるようにひっそりとしなければ、なん

となく非国民呼ばわりされるようで、恐ろしい時代

となったもんです。

毎日定時に帰り、ひとり家飲みを続けていると、最

初は飲みすぎなくて健康に良いなどといってたもの

の、酒量は次第に増加傾向となり、とはいうものの

独酌で飲んでいても話し相手がいるわけでもないの

で、ほどほどのところで納めとなり、後は風呂に入

って寝るという毎日の行動パターンとなります。

なんとなく人恋しく、話し相手が欲しくなる今日こ

の頃です。

暇だから酒のつまみを考えます。私はほとんど料理

の本は見ません。大学ノートにクッキングノートと

して以前、小説やエッセイを読んではその中に出て

くる酒のつまみらしいものを書き留めて自分で調理

してみることがあります。だからいつもそれは簡単

で具材も手軽に調達でき、時間もかからないものだ

けですけど、これが意外とうまかったりすることも

あるんです。

池波正太郎の「仕掛人・藤枝梅安」の小説のなかで

梅安と相棒の彦次郎が請け負った仕掛を成功させ、

梅安の自宅で遅い夕飯を食べるおかずが実にいいん

です。

「とっぷりと暮れてから、梅安と彦次郎は、居間の

長火鉢へ土鍋をかけ、これに出汁を張った。笊に、

大根を千六本に刻んだのを山盛りにし、別の笊には

浅利の剥き身が入っている。鍋の出汁が煮えてくる

と、梅安は大根の千六本を手づかみで入れた。刻ん

だ大根は、すぐさま煮えあがる。それを浅利ととも

に引きあげて小皿へとり、七色唐辛子を振って、二

人とも、汁といっしょにふうふういいながら口には

こんだ。

うめえね、梅安さん

冬が来ると、こいつ、いいもんだよ酒は、茶碗で飲

む。

中略

彦さん・・・・・

え・・・・・?

箸をとめて藤枝梅安が、とうとう、白いものが落ち

てきたようだねと、いった。」

この状況からしておいしそうでしょう。私は何度も

ひとりで作っては酒を飲みながら食べました。料理

と小説の世界が一体となり仕掛人藤枝梅安の世界に

どっぷり浸って酔っぱらいました。ひとりで飲む酒

はつまみ一品と物語が必要なのかもしれませんな。

2021.09.09

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