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ぶらり道中Part4 鎌倉洋館

神社仏閣から古民家まで、興味をそそられる多くの歴史ある建物がある鎌倉。

そんな鎌倉というと、皆様最初に思い浮かべるのは何でしょう。

鶴岡八幡宮に、鎌倉大仏、長谷寺などなど、和風建築を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

実は鎌倉には多くの洋館も建っており、中でも「鎌倉文学館」「旧華頂宮邸」「古我邸」は鎌倉の三大洋館と呼ばれています。

この中でも鎌倉駅からほど近い「古我邸」について深堀したいと思います。

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鎌倉における西洋館建築のきっかけは江戸時代末期までさかのぼります。

その後の明治22年の横須賀線開通で鎌倉は交通の便が飛躍的に向上し、皇族・華族・富裕層がこぞって洋風の別荘を建てるようになりました。

こうして鎌倉は、西洋館が立ち並ぶ美しい別荘地として急速に発展していきます。

古我邸もこうした時代の中で誕生。

三菱合資会社(後の三菱財閥)の専務理事兼管事をしていた荘清次郎(しょうせいじろう)氏の別荘として、建築家の桜井小太郎氏(旧三菱銀行本店や丸ノ内ビルディングの設計を行った人物)が、実に15年の歳月を費やして大正5年に完成させたと伝えられています。

さらに、大正12年の関東大震災では損壊が一切なかったとされ、関東地方に現存する建築物の中でも、震災以前に創設された希少な洋館として、歴史的価値の高い建物です。


その後、実業家で日本人カーレーサーの草分け的な存在として知られる古我信生氏が住まいとしたことから「古我邸」として広く知られるようになりました。

現在では、内装を改装し、レストランやウェディング会場として活用されており、外観は建設当時の姿をそのままに保存されています。




100年以上の時を刻む洋館で、季節の風を感じながら味わう一皿。

鎌倉の静かな丘の上、古我邸で過ごす時間が、きっと心に残るものになるはず。

鎌倉散策の途中に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

(ウエディングで貸し切りなどの場合もあるので、HPは要チェックです!)


【構造規模】

・木造2階建て、洋小屋組(クイーンポスト・トラス)

・延べ床面積/500.49平方メートル

・屋根/一部天然スレート葺き(一部桟瓦葺き及び銅板葺き)寄棟(一部切妻)

・外壁/シングル張り、一部竪羽目板張り及び漆喰塗り(一部モルタル塗り)大壁(一部真壁)


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歴史や構造規模などは鎌倉市、古我邸各HPより引用

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