レトロな雰囲気の居室
照明はすべてダウンライトに変更。室内の光量を抑えることで、心安らぐ空間を演出しました。天井のクロスにはブルーグレーを採用。通常、天井の色が暗いと閉塞感が生まれがちですが、今回は落ち着きのある空間とするために、あえて濃い色を選定。塗り壁風の壁紙は、上品なグレーをセレクト。天井と壁の境には、濃い茶色の廻り縁をつけ、レトロな雰囲気をプラスしました。
こだわりの収納扉
最もこだわったのは収納扉。施主様からご提供いただいた複数のイメージ写真を参考に、木の種類、塗料の色と着色時の木目の見え方、楯桟の太さなど、細部に至るまで検討を重ね、最終的にタモ材の突板にタモ無垢材の楯桟を組み合わせたものに決定しました。写真左手の飾り棚も同素材・同色で製作。扉と飾り棚の素材と色をあわせることで、空間全体の調和も図りました。
こだわりの収納扉ができるまで
収納扉の色については、塗装職人さんと施主様と共に、現場にて天井や壁クロスの実際の色を見ながら検討。色調のバランスとレトロ感の演出を考慮し、当初予定していた茶色から、深みのあるモスグリーンへと変更。
収納扉の細部
収納扉の深みのあるモスグリーンを作るため、塗装職人さんに複数の色を調合していただきました。
落ち着きのある廊下空間
廊下の天井にも暗めのクロスを採用し、照明はダウンライトのみとすることで、落ち着きのある空間を演出。壁面にはピクチャーレールを設置し、壁に穴を開けることなく、絵や写真を自由に飾れるようにしました。
廊下にある手洗い場
廊下の突き当たりには手洗い場を設け、帰宅後の手洗いをスムーズに行えるよう利便性を高めました。特にお孫様が遊びに来られた際に重宝されるとのことです
担当者コメント
LIXILリフォームショップモノリス秀建 設計部 田中 このみ
今回のリフォームでは、落ち着いた色合いやレトロ感を大切にしながら、お客様らしい心地よい空間づくりを目指しました。収納扉は色や木目の出方など何度も話し合いを重ねて決めたこだわりの部分です。長く愛着を持っていただける空間になれば幸いです。