新築工事の構造が見えている途中段階で、気密測定(ブロワードアテスト)を実施しました。
スーパーウォール工法では全棟実施しています。サッシが作りが住宅と異なるテナントビルの気密測定で、優れた数値を記録することができましたので、今回はその結果と、気密測定とは何か・なぜ必要なのかをわかりやすくお伝えします。
今回の測定結果
- 建物種別:木造三階建てテナントビル(新築)
- C値(相当隙間面積):0.3 cm²/m²
- 延床面積:230.42 m²
- 測定方式:減圧法(JIS A 2201準拠)
C値0.3は、一般的な高気密住宅の目安とされる1.0を大きく下回る、数値です。
0.3という数値は「1m角の壁に3㎜角のすきま」があるという考え方です。
気密測定とは?
気密測定とは、建物にどれだけの「すき間」があるかを数値で示す検査です。専用の送風機(ブロワードア)をドア枠に取り付け、室内を加圧または減圧した状態で空気の漏れ量を計測します。
測定結果は「C値(相当隙間面積)」という指標で表され、建物の延床面積1m²あたり何cm²のすき間があるかを示します。数値が小さいほど気密性が高く、高性能な建物です。
C値の目安
| C値 | 評価 |
|---|---|
| 0.5以下 | 超高気密(パッシブハウス基準レベル) |
| 1.0以下 | 高気密住宅 |
| 2.0以上 | 一般的な住宅 |
今回の0.3は、超高気密の水準に達する数値です。
なぜ気密性能が重要なのか
断熱材をどんなに厚く入れても、すき間があれば外気が侵入し、せっかくの断熱効果が損なわれます。「断熱」と「気密」はセットで考えることが高性能住宅の基本です。
気密性能が高いと、以下のようなメリットがあります。
- 光熱費の削減:冷暖房効率が上がり、ランニングコストを大幅に抑えられます
- 建物の長寿命化:壁内結露を防ぎ、構造材の腐食やカビの発生を抑制します
- 計画換気の正常化:換気システムが設計通りに機能し、室内空気環境が改善されます
- 外気汚染物質の遮断:花粉・PM2.5・有害ガスなどの侵入を抑えられます
- 快適性の向上:室内の温度ムラが減り、どの部屋も均一な温熱環境になります
気密測定はやるべきなのか?
現在の建築基準法では、気密測定は義務ではありません。
しかし、気密性能というのは設計仕様や施工方法だけでは保証できず、実際に建てた後に測定してみなければわからないという性質を持っています。
「高気密をうたっているが、測定はしていない」という建物も少なくないのが現状です。
気密測定を実施・公表することは、施工品質に対する自信の表れであり、お客様への誠実な説明責任でもあると私たちは考えています。
東匠ハウジングでは、施主様に安心してお引き渡しできるよう、新築物件での気密測定を実施しています。
今回の木造三階建てテナントでC値0.3を達成したことで、高い施工精度が数値として証明されました。
まとめ
今回の気密測定では、木造三階建てというボリュームのある気密工事の施工が難しい建物でC値0.3という結果を残すことができました。これは職人の高い技術力と、設計・施工の丁寧なすり合わせがあってこそ実現できる数値です。
「見えないところにこそ品質がある」という考えのもと、これからも測定・記録・公開を続けてまいります。
高性能住宅・テナント建築をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
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