ニュースで「闇バイト強盗」などの物騒な事件をよく耳にしますね。
令和7年の警察庁のデータによると、重要窃盗犯被害者の年齢別割合は60歳以上が半数弱を占めており、50代も含めると実に68.1%にのぼります。
実はLIXILの最新の調査データによって、被害に遭いやすいシニア世代ほど「防犯知識が不足している」という衝撃の事実が判明しました。本日は、プロの視点からデータで紐解く「住まいの弱点」と、今すぐやるべき防犯リフォームについて解説します。
■ 防犯知識に潜む危険な「60代の壁」とは?
LIXILがのべ1万人以上を対象に実施した「おうち防犯チェック」の調査結果によると、正答率9割以上の「おうち防犯名人」の割合は、50代以下が18.2%だったのに対し、60代以上はわずか9.7%と約半分に激減しています。
さらに深刻なのは、60代以上の女性に限定するとその割合は「6.1%」と最も低い結果になったことです。体力面や在宅時間の長さなどから強盗に狙われやすい60代以上において、住まいの防犯知識が十分に浸透していないことは、非常に大きな課題と言えます。

■ 最大の弱点は玄関じゃない!泥棒が狙うのは「掃き出し窓」
ここで皆さんに質問です。戸建て住宅で最も多い「侵入経路」はどこだと思いますか? 玄関?それともベランダ?
正解は、お庭やバルコニーに出入りする「掃き出し窓」です。
しかし、この事実を60代以上の40.4%が誤って認識していました。とくに60代の男性にいたっては、57.3%が間違えているという結果が出ています。
このことは我々リフォーム業者も認識しておかないといけないことです。防犯リフォームというと玄関の鍵の強化ばかりを優先しがちですが、「掃き出し窓が最大の弱点である」という認識をご家族で共有することが最優先事項です。
■ 自宅を守るための2つのキーワード「マーキング」と「CPマーク」
泥棒から家を守るために、絶対に知っておくべき2つのキーワードがあります。
1. 恐怖の「マーキング」
泥棒が下見の際に残すサイン(マーキング)について、実は性別や年代を問わず約3人に1人がその意味を誤答しています。
目立たない場所に記号やシール、見覚えのない落書きなどを見つけたら、「まずは写真を撮って記録する→すぐに消去する→警察や周囲に共有する」のが鉄則です。
2. 窓の防犯性能を示す「CPマーク」
モバイルバッテリーの安全性能を示す「PSEマーク」は有名ですが、住宅の窓やドアの防犯性能を示す「CPマーク」の認知度は、全年代で半数以下(50%以下)にとどまっています。 侵入窃盗犯の約7割は、侵入に5分以上かかると犯行を諦めると言われています。
CPマークは、「侵入に5分以上耐えうる性能」が確認された信頼性の高い建材の証であり、防犯対策を考えるうえで非常に重要な目印です。

CPマーク
■ プロが教える!実家を守るためのおすすめ防犯リフォーム
防犯対策専門家の京師美佳さんによれば、今狙われているのは郊外や地方の"普通の住宅"です。どの家庭でも防犯対策を考える必要がある時代になっています。
ご実家の防犯力を高めるなら、最も弱点となりやすい「窓周り」の強化が不可欠です。
リフォームの際は、見た目だけでなく、防犯性能が確認された「CPマーク」のついた窓ガラスやドア製品を選ぶことで住まいの安全性を劇的に高めることができます。
■ まとめ:実家の防犯は、家族みんなで見直そう
防犯対策は、まず「最新の手口や正しい知識を知る」ことから始まります。
特に、ご高齢の親御さんだけで暮らしているご実家がある場合は、親御さん任せにせず早急な対策が必要です。新生活が始まるこの時期を機に、ぜひご家族で「実家の防犯対策」について話し合い、不安の残る窓回りのリフォームから検討を始めてみてはいかがでしょうか?
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