今週は雨が続き、ジメジメとした日が続きますね。
この季節は、建物にとっても住む人にとっても「湿気対策」が大切な時期です。
① なぜカビが発生するのか 〜カビのメカニズム〜
カビが発生するために必要な条件は、次の「三要素」と言われています:
○カビの三大発生条件○
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湿度:60%以上で活発に繁殖
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温度:20〜30℃で最も生えやすい
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栄養分:ホコリ、皮脂、石けんカス、木材、紙など身近なものがエサに
つまり「湿気が高く、暖かく、汚れがある場所」は、カビにとって最適な繁殖地になります。
湿気はわかりますが、汚れもカビにとっては繁殖できる場所になります。
カビによる健康被害を防ぐためにできる5つの対策
① 湿度を下げる(理想は50〜60%以下)
カビは湿度が60%を超えると活発になります。以下の方法で湿気をコントロールしましょう。
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除湿機やエアコンの除湿モードを活用
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雨の日でも定期的に換気(1日2回以上、5〜10分程度)
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室内干しのときは扇風機やサーキュレーターで風を送る
② 空気の流れを作る(滞った場所に注意)
クローゼットや家具の裏など、空気が滞ると湿気がこもります。
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家具は壁から5〜10cmほど離して配置
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押し入れや収納は時々開けて風を通す
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サーキュレーターや換気扇も効果的
③ 結露を放置しない
窓のサッシまわりや北側の壁は結露が発生しやすい場所です。
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毎朝、窓の水滴はタオルでふき取る習慣を
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結露防止シートや断熱カーテンもおすすめ
④ カビの「エサ」を減らす
カビは皮脂やホコリ、石けんカスなど身近なものを栄養にします。
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こまめな掃除(特に水回りと床の隅)
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浴室は使用後に冷水シャワー&水気をふき取る
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洗剤や石けんの残りカスを流すことも忘れずに
⑤ 防カビ・抗菌グッズの活用
市販の「防カビ剤」「除湿剤」なども効果的です。
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押し入れ・クローゼットに除湿剤を入れる
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防カビスプレーはエアコン内部や浴室に
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換気が難しい場所には自動除湿機や調湿建材の導入も有効
どれもひとつひとつは生活の中の小さなアクションのひとつです。普段からどれだけ生活習慣に取り入れられるかで、暮らしがより快適になり健康にもつながります。
換気や湿度調整を心掛けてみてはいかがでしょうか。
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