みなさま、こんにちは。
お彼岸も過ぎ、桜の開花情報が飛び交う時期となりましたね。
あと少しで、東京の桜も咲き始めてお花見日和になります。
お友だちなどとお誘いの上、おでかけしてみてはいかがでしょうか。
さて、これからの時期、新生活を始める方も多いと思います。
その中でも、高齢の親と同居を始める、あるいは将来的に同居を検討しているご家庭もあるかと思います。
高齢の親と同居をする方は、自宅のバリアフリー化について考えているかもしれません。
住み慣れた家で、いつまでも安心して暮らすためには、どのような準備が必要なのか・・・。
今回は、家全体のバリアリフォーム化について、改修方法や費用、補助金制度などについてご紹介したいと思います。
自宅のバリアフリー化で快適な生活を!
◇バリアフリーの重要性◇
高齢化が進む現代において、自宅のバリアフリー化は単なる快適性を向上する対策ではなく、
安全で自立した生活を送るための重要な必須条件となっています。
高齢者の死亡原因として、家庭内での事故、特に転倒によるケガが上位を占めているのが現状です。
段差や滑りやすい床、使いにくい設備などは、転倒リスクを高める大きな要因となっています。
そのため、自宅のバリアフリー化はこれらのリスクを軽減し、高齢者の健康と安全を守ることに大きく役立ちます。
また、バリアフリー化は高齢者だけでなく、小さな子供や体の不自由な方、妊娠中の方など、
幅広い世代の方に対して、生活の質を向上させる効果があります。
◇自宅バリアフリー化によるメリット◇
自宅のバリアフリー化のメリットは、安全性の向上だけではありません。
段差の解消や手すりの設置をすることで、高齢者や身体の不自由な方が安心して移動できるようになり、
自立した生活を長く続けられるようになります。
また、日常の家事負担の軽減にも繋がり、家族全体の生活の質を向上させることにもなります。
例えば、開き戸を引き戸に変更することで扉の開閉が容易になり、体の負担を減らすことができます。
さらに、バリアフリー化は住宅の価値を高める効果もあり、
将来的な転売や相続の際にも有利に働く可能性もあります。
◇具体的な改修方法◇
バリアフリー化の具体的な方法として、まず第一に段差をなくすということです。
玄関・廊下・トイレ・浴室など、家中の段差を可能な限りなくすことが大切です。
小さな段差(この小さな段差がくせ者なのです・・・)でも転倒事故につながる可能性が高いので注意が必要です。
また、手すりの設置は転倒防止にとても効果的なので、
玄関・廊下・トイレ・浴室・階段など、必要な場所すべてに、適切な高さの手すりを設置しましょう。
特に、階段の手すりについて、幅が狭くなるデメリットはあるのですが、出来れば両壁に設置するといいでしょう。
手すりをしっかりと両手で握ることで、安心して階段の上り下りができ、転倒防止にもより効果的になります。
さらに、ドアの取っ手を握りやすいものに変更したり、スイッチやコンセントの位置を調整するなど、
細かい部分にも配慮することで、より快適な生活空間になります。
浴室では、滑りにくい床材を使用したり、浴槽の高さや形状を工夫したりするのも有効な方法です。



◇費用と補助金制度◇
バリアフリー化にかかる費用は、改修内容によって大きく異なります。
規模の大きなリフォームになると、数百万円から数千万円かかる場合もあります。
しかし、国や地方自治体による補助金制度を利用することで、費用負担を軽減できる可能性があります。
具体的には、所得税の控除や固定資産税の減額、介護保険による住宅改修費の支給などがあります。
これらの制度を利用するには、一定の条件を満たす必要がありますので、事前に確認をしておきましょう。
また、リフォーム業者選びも重要なので、相見積もりは最低でも3社にお願いしてみてください。
自分にとって最適な改修プランを選ぶことができると思います。
バリアフリー化のためのステップバイステップガイド
① 現状の住宅環境の把握と課題を特定する
まずは、現在の住宅環境を客観的に把握することが大切です。
どこに段差があるのか、どのような設備が使いにくいのかなど、具体的にリストアップしていきましょう。
高齢者や体の不自由な方が実際に生活することを想定して、問題点を洗い出していきます。
当人や同居をする家族などと話し合ったり、専門家の意見を聞いたりすることで、より正確な課題を特定することができますので、
リフォーム業者を含め、ケアマネージャーなどと相談してみてください。
② バリアフリー化の計画を作成し、優先順位を付ける
課題を特定することができたら、それらを解決するための具体的な改修計画を作成します。
どの部分を優先的に改修するのかを決定する際には、安全性や費用、生活への影響などを考慮していきましょう。
例えば、転倒リスクの高い場所を優先的に改修するなど、段階的に進めていくことが大切です。
計画作成にあたっては、専門家(建築士やリフォーム業者など)に相談することで、
より効率的で効果的なプランを立てることができます。
③ バリアフリー化の工事を実施し、完成後はしっかりと確認をする
リフォーム業者を選定し、契約が完了したらリフォーム工事を行います。
工事中は業者とコミュニケーションを密にとり、進捗状況や問題点などを共有しましょう。
工事完了後は、完成した状態を丁寧に確認し、問題がないことを確認します。
もし問題があれば、速やかに業者に連絡をして対応をしてもらいましょう。
④ 継続的にメンテナンスを行い、改善していく
バリアフリー化のリフォームは、一度の工事で完了するものではありません。
定期的なメンテナンスや必要に応じて改善を行うことで、安全で快適な生活をより長く続けることができます。
例えば、手すりのゆるみなどは安全面からみても定期的に点検を行うことが大切で、必要であれば再度の修理や交換を行いましょう。
また、生活スタイルの変化に合わせて、バリアフリー設備の追加や変更を行うことも必要になる場合もありますので、
その際は、早急に改善をしていきましょう。

まとめ
高齢化社会において、自宅のバリアフリー化は安全で快適な生活を長く送るために必要なことです。
将来を見据えて、ご自身の状況や家族構成に合わせた計画を立て、安心安全な住まいづくりを進めていきましょう。
専門家への相談を積極的に行い、不明な点は遠慮なく問い合わせをして、適切な改修を行っていくことが大事です。
住み慣れた家でいつまでも安心して暮らせる環境を作っていきましょう。
また、費用面についても、補助金制度なども賢く活用しましょう。
計画的に進めていくことで、将来に備えた安心安全な住まいづくりをしていきましょう。
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