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高齢者のための安心できるバリアフリー化とは?(トイレ編)

みなさま、こんにちは。

昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われていますが、まだまだ寒い日もありますよね。

特にこの時期は一日のうちで気温差が激しく、体調を崩しがちでもありますので、ご自愛くださいませ。

さて、今回もバリアフリー化リフォームのお話です。

今回は第3弾で、利用する頻度の高いトイレのバリアフリーリフォームについてのご案内です。

トイレのバリアフリー化も、高齢者の方々やそのご家族にとって、安心安全な生活を送る上で重要な課題です。

使いにくいトイレは転倒のリスクを高め、生活の質を低下させてしまう可能性があります。

リフォームの方法や費用、介護保険の利用などの疑問点や、リフォーム計画から完成後の注意点まで、

必要な情報をわかりやすくご案内させていただきます。

バリアフリー化を検討する際のポイント~トイレ編~

①利用者の状況を把握する

初めに、トイレを使用する方の身体状況を正確に把握することが大切です。

年齢・体力・病状・車いすの利用の有無などを考慮して、必要なバリアフリー対策を検討しましょう。

例えば、立ち座りが困難な方については、便器の高さを調整したり、手すりを設置したりする必要があります。

車いすを使用している方については、トイレ空間の広さや動線確保に配慮が必要になります。

ご本人や介護者の方、またケアマネージャーや介護福祉士などとよく話し合い、具体的なニーズを明確にしましょう。

②安全で使いやすい空間にする

安全で使いやすいトイレ空間にするためには、適切な設計が不可欠です。

トイレへのアクセス・トイレ内の広さ・便器の高さ・手すりの設置・床材の選択・照明と換気など、

さまざまな要素を考慮する必要があります。

さらに、車いすでの移動もできるように十分なスペースを確保しましょう。

手すりは立ち座りや移動の際にしっかり支えられるよう、適切な位置と素材を選びましょう。

床材については滑りにくい素材を選び、照明については十分な明るさを確保させ足元を明るく照らして、

転倒リスクを軽減させましょう。

換気については、常に清潔な状態を保つ必要がありますので、集合住宅の場合は設置した方がベターです。

③リフォーム費用と介護保険の利用について

リフォーム費用については工事内容によって大きく変動するため、

事前に業者から見積もりを取り、費用を検討することが大切です。

手すりの設置・床材の張り替え・便器の交換など、それぞれの工事費用を把握しておきましょう。

介護保険の住宅改修制度を利用することで、費用の負担を軽減できる可能性があります。

要介護認定を受けている方が対象となり、工事費用の1割~3割程度の自己負担でリフォームできる場合があります。

事前にケアマネージャーと相談し、介護保険の利用について詳しく確認しておきましょう。

④リフォーム後の生活をスムーズにする準備

リフォーム工事完了後、スムーズな生活を送るためには準備が必要です。

リフォーム前に家族や介護者とよく話し合い、新しいトイレの使い方や注意点を確認しておきましょう。

特に、高齢者の方や身体の不自由な方が使用する場合は、使用方法を丁寧に説明して、安全な使用方法を理解してもらいましょう。

また近年はトイレも電動化によって電気がなくては動作しないものが多くなってきています。

緊急時の使用対応についてとても重要なので、事前に説明をして理解を求めましょう。

バリアフリー化の具体的な方法と注意点

◇手すり・アームレストの設置◇

手すりやアームレストは、立ち座りや移動の際に身体を支える重要な設備です。

便器の左右・前方・壁などの必要な場所に設置しましょう。

尚、材質は滑りにくい素材で、形状は握りやすいものを選びましょう。

設置位置については、実際に使用する方に立ち会ってもらい、使いやすい位置に取り付けるようにしましょう。

また、高齢者の方や身体の不自由な方だけでなく、そのご家族の方も使用する場合もありますので、

設置後には、しっかりと固定されているかを確認することが大切です。

◇床材の選び方と注意点◇

床材は、滑りにくい素材を選ぶことが重要です。

タイルやフローリングは滑りやすいので、クッション性のある床材がおススメです。

また、抗菌・防カビ加工の施された素材を選ぶことで、清潔さを保ちやすくなりますので、

バリアフリーリフォームに関わらず、掃除のしやすい素材を選びましょう。

尚、床材の張り替えはDIYではなく、できれば専門業者に依頼しましょう。

◇出入口の段差解消と扉の種類◇

出入り口の段差は、転倒リスクを高めてしまいます。

段差を解消するために、スロープを設置したり、床の高さを調整したりする必要があります。

また、扉は開閉が容易にできる引き戸がおススメです。

高齢者の方にとって移動が少なく、少ない力で開閉ができる引き戸は便利です。

尚、車いすユーザーの方が使用する場合は、十分な幅を確保する必要がありますので注意してください。

◇便器の種類と選び方◇

高齢者の方や身体の不自由な方にとって便器の高さも重要な要素です。

実際に使用する方に立ち会ってもらって、立ち座りのしやすい高さの物を選びましょう。

形状についても身体にフィットしやすいものを選ぶことも大切です。

また、温水洗浄便座や自動洗浄機能付きの便器は、快適性を高めてくれますし、掃除もしやすいのでおススメです。

◇トイレ空間の広さと動線確保◇

車いすユーザーの方や介助が必要な方の場合は、トイレ空間の広さを確保しましょう。

車いすがスムーズに回転できるスペースが必要になります。

動線確保のためトイレへのアプローチも考慮し、段差や障害物をなくす工夫が必要です。

◇照明と換気◇

トイレは明るく清潔な状態を保つことが大切です。

リフォームする際には十分な明るさを確保するために、適切な照明器具を選びましょう。

また、換気扇を設置することで常に空気を入れ替えられるので、臭いや湿気を防ぐことができます。

特に集合住宅の場合は窓がない場合もありますので、換気扇を設置することをおススメします。

◇その他機能性向上のための設備◇

非常時にすぐに対応できるように緊急用の呼び出しボタンを設置するのもおススメです。

すぐに助けを求められるようにするため、設置場所は十分に検討しましょう。

その他、収納スペースを確保したり、手洗い場を設けたりするなど、

業者と相談し、限られたスペースを有効に活用する工夫もしていきましょう。

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まとめ

自宅トイレのバリアフリー化は、高齢者の方やそのご家族の方の生活の質を向上させる上で大切なことです。

利用者の身体状況を把握して、安全で使いやすいトイレ空間の設計を業者にお願いしましょう。

リフォーム費用については、工事内容によって大きく変動しますが、介護保険制度を上手に活用して検討しましょう。

リフォーム後には、使用方法や緊急時の対応について、家族や介護者とよく話し合って、すぐに対応できるようにしましょう。

快適で安全なトイレ空間にリフォームして、より充実した日々をお過ごしください!

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