まずは補修部分を解体していきます!
壁部のクロスや下地材を剥がすと構造部が見えてきます。右側に見える斜めの木材は「筋交い(筋違い)」と呼ばれる、耐震性を高めるための構造材です。この材が入った部分の壁を「耐力壁」といいます。
解体中に初めてわかる欠陥もあります
今回の物件では、筋交いに穴の開いている箇所がありました。これでは筋交いの役割を果たすことができません。リフォームやリノベーションでは、着工後にこのような問題が発覚するケースが多く見られます。今回は筋交いの入れ替えを行うことで改善しました。
断熱性能を上げるためには
壁一面に敷き詰められているのはグラスウールと呼ばれる断熱材です。他の断熱材とすると比較的安価で、多くの現場で用いられています。
ハイクリンボードで室内環境をきれいに
ハイクリンボードと呼ばれる下地材を貼っていきます。ハイクリンボードは、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを吸収・分解してくれる特性があります。
床下断熱で床冷えを軽減
こちらは床下の断熱処理の写真です。壁面とは異なり、吹付タイプの硬質ウレタン断熱材を使用しています。
ひと手間でより美しい仕上がりに
天井の構造です。天井のたわみなどを無くすため、等間隔に受け材を設けてあります。こういったひと手間で、仕上がりはより美しくなります。