「道路からの視線は隠したい。でも、庭の風通しまで悪くしたくない」
目隠しフェンスを選ぶとき、この2つをどう両立させるかで迷う方は少なくありません。
LIXILには「フェンスAA」と「フェンスAB」がありますが、カタログを見ただけでは「結局、自宅にはどちらが合うの?」と感じることもあるでしょう。
実は、フェンス選びはデザインの好みだけでは決めにくいものです。
目隠ししたい方向、風の抜け方、住宅との相性、フェンスの高さ、柱や基礎の施工条件まで含めて考える必要があります。
フェンスAAとフェンスABの違いや、目隠し率・通風率、強風対策、既存ブロックを利用するときの注意点まで詳しく整理した記事はこちらです。
(https://lrs.senseproject.jp/?p=3701)
フェンスAAとフェンスABは「どちらが上」ではありません
フェンスAAとフェンスABを比較するとき、まず知っておきたいのは、どちらか一方が優れているという単純な関係ではないことです。
フェンスAAは、木調やメタル調など、素材の表情や住宅との調和を重視したい場合に検討しやすいシリーズです。
玄関ドアや軒天、外壁などに木目を取り入れている住宅なら、フェンスまで含めて外構全体の雰囲気を合わせやすくなります。
一方のフェンスABは、目隠し、ルーバー、スリット、格子など、設置する場所や目的に合わせて幅広いデザインから選びやすいシリーズです。
つまり、
「住宅との一体感をどこまで重視するか」
「目隠しや開放感を場所ごとにどう使い分けるか」
この違いから考えると、候補を絞りやすくなります。
目隠し率だけを見て決めるとズレが起きやすい
目隠しフェンスを探していると、「できるだけ見えないものを」と考えたくなります。
ところが、目隠し性能を高くすれば、それだけで快適になるとは限りません。
フェンスには、視線を遮る「目隠し率」と、風が抜ける「通風率」という別々の考え方があります。
たとえば、LIXILフェンスAAでもデザインによって目隠し率と通風率は異なります。
視線をしっかり遮りやすいタイプもあれば、すき間を設けて風を通しやすくしたタイプもあります。
リビングの正面では視線対策を優先したい。
一方、庭や植栽まわりでは、ある程度の風や光を残したい。
このように、同じ敷地の中でも必要な性能は変わります。
「何%隠れるか」より実際の視線を見る
もう一つ見落としやすいのが、目隠し率の数字と実際の見え方が必ずしも同じではないことです。
道路が敷地より高ければ、歩行者からの視線は斜め下へ入ってきます。
反対に敷地側が高ければ、それほど高いフェンスを設置しなくても視線を遮れる場合があります。
隣家の2階や高い位置にある窓から視線が入るケースもあります。
そのため、フェンスを選ぶ前に確認したいのは、
「どこから見られているのか」
「どこを隠したいのか」
という実際の視線です。
道路側から住宅を見るだけでなく、リビングや庭から外を見たときの景色も確認しておくと、完成後のイメージをつかみやすくなります。
ルーバーとスリットも見え方は同じではありません
目隠しと風通しの両立を考えると、ルーバーやスリットタイプが候補になることがあります。
ルーバーは、面材を重ねるように配置して視線を遮りながら、風の通り道をつくる考え方です。
スリットタイプは板材の間にすき間があるため、光や風を取り込みやすい反面、見る角度によって向こう側が見える場合があります。
カタログの正面写真だけでは分かりにくい部分です。
道路側から見るのか、隣家側から見るのか。
立った状態なのか、室内のソファに座った状態なのか。
見る位置によって印象が変わることまで考えて選ぶ必要があります。
フェンスは道路側だけきれいなら良いとは限らない
フェンスは住宅の外から見るもの、というイメージがあります。
しかし実際には、庭やリビングから毎日見ることになる設備でもあります。
特にフェンスAAのように素材感を重視して選ぶ場合は、道路側だけでなく住宅側からの見え方も確認しておきたいところです。
フェンスABの木調タイプについても、片面木調と両面木調では両側から見た印象が変わります。
道路側の外観を優先するのか。
庭やリビングから眺める面も木調にしたいのか。
「普段、誰がどちら側を見るのか」を考えるだけでも選択肢は整理しやすくなります。
高くすれば目隠しできるという話でもありません
視線が気になるからといって、単純にフェンスを高くすればよいわけではありません。
高さが増えれば、風を受ける面積も大きくなります。
そのため、耐風圧強度、柱と柱の間隔、基礎などの施工条件も一緒に確認する必要があります。
特に強風が気になる場所では、「フェンスABだからこの強度」とシリーズ名だけで判断するのではなく、選んだ型、高さ、柱の間隔などを含めた仕様で確認することが大切です。
既存ブロックをそのまま使えるとは限りません
リフォームでは、
「今あるブロックの上に新しいフェンスだけ付けたい」
という希望もあります。
しかし、既存ブロックが残っているからといって、そのまま利用できるとは限りません。
ひび割れや傾き、ぐらつきだけでなく、採用するフェンスや柱がブロック上への施工に対応しているかも確認する必要があります。
また、高さを出すために多段柱を使用する場合は、通常のブロック上施工とは考え方が異なります。
既存外構を残すことを先に決めるのではなく、希望するフェンスの仕様と現在の状態を合わせて確認する方が、計画を立てやすくなります。
AAかABかを決める前に「何を解決したいか」を整理する
LIXILフェンスAAとフェンスABで迷ったら、最初から商品名だけで比較しなくても構いません。
まずは、
「道路からリビングを隠したい」
「隣家との境界は開放感を残したい」
「庭には風を通したい」
「外壁や玄関とフェンスの素材感を合わせたい」
など、自宅で解決したいことを整理してみてください。
目的が分かれば、必要な目隠し性能やデザインも自然と絞りやすくなります。
フェンスAAとフェンスABの具体的な違い、目隠し率と通風率、視線の考え方、耐風圧強度、柱ピッチ、既存ブロックや基礎の確認ポイントについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
(https://lrs.senseproject.jp/?p=3701)
見た目だけで決めるのではなく、「どこを隠すのか」「どこに風や光を残すのか」「どのような施工条件になるのか」を一つずつ確認することが、設置後の後悔を減らすことにつながります。
最終的な商品や高さが絞れてきたら、LIXILの最新仕様を確認し、実際の敷地条件に対応できるか専門業者へ相談しながら比較してみてください。
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