まだまだ暑い日が続いております。
今回は簾戸(すど)葭障子(よししょうじ)の紹介をします。
簾戸(すど)とは、ごく簡単に言うと簾(すだれ)をはめ込んだ建具のことで、別に「夏障子」「葦戸(よしど)」「葭障子(よししょうじ)」「御簾戸(みすど)」とも呼ばれています。
衣類の衣替えと同様、六月になると障子や襖(ふすま)のかわりに取り替えて、暮らしを夏向きに整えます。簾が強い光を遮ってくれるため、室内は涼しく、簾の隙間から入る風はゆるやかに吹き抜け、目にもすがすがしい風情が一層涼しさを感じさせてくれます。
中から外の景色は見えますが、外から室内は見えません。採光と通風を確保し、プライバシーも守る。
障子とはまた違った、夏の暑さと上手に付き合う知恵と、日本人ならではの情緒を感じる、世界に誇れる日本の伝統文化です。 和洋折衷の空間にも合います。
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