かつては大きな団地があった埼玉県草加市「松原団地」
今も獨協大学の学園町としての賑わい、また団地跡地にはショッピングセンターやマンションが立ち並び、子育て世帯から熱い視線を送られている今注目の町の一つです。
----------
今回、縁あって、この地にある「高良邸住宅」を当社が所有することとなりました。
四季折々の花や果樹の実りが楽しめる緑あふれるお庭と
そこに佇む、切り妻の屋根が印象的な中央棟を中心とした木造の住宅。
そこにはまるで時が止まったような静かな空間が広がります。
ここに一歩踏み入れた誰しもがきっと都会の喧騒を忘れ、心穏やかな気持ちになるのではないでしょうか。
----------
設計は、丹下健三らを育てた岸田日出刀事務所から独立して間もない高橋昭、
施工は田中文男率いる眞木建設が担当しています。
田中文男は、古民家再生、神社仏閣の修復に多く携わった現代の宮大工と評された人物です。
当社の加藤も20年以上前に寺院施設の建築でご一緒させたもらったことがあるそうです。
----------
3つのブロックから成る高良邸は、ガンの鳥の群れが空を飛ぶときの編隊に由来する
「雁行(がんこう)」型といわれる棟が少しずつずれながら展開する様式をとっています。
中央部に位置する居間はまさに家族の中心。
今でいうスキップフロアのように、床がさがり、自然と人が集まるような作りになっています。
庭に臨む天井まで続く大きな窓は、開放すれば庭と居間が一体化します。
----------
こちらはしばらく空き家でしたが、施主のご家族が大事に、できるだけ当時の方法での木製建具の補修やお庭の手入れされていたため、とても空き家だったようには見えない息づかいのある住宅です。
今回、当社ではご家族の想いを受け継ぎ、建物を残したうえで活用することを決めました。
----------
そして2026年8月初旬、お披露目も兼ねて、当社が所属する越谷市住まい・まちづくり協議会において、
施主のご家族で、建築家でもある早稲田大学教授 萩原剛氏をお招きし、見学会を開催しました。
総勢40人近くが居間に集まり、建築に至る背景や住宅の特徴を萩原氏から伺いました。
そのあとは、お庭や各居室、二階を自由に見学しました。
図面や雑誌での紹介記事を読むより、本物を目の前に、ご家族でもあり尚且つ専門家の方から、お話を直接
伺える機会はとても貴重でした。
この度は暑い中ご協力いただき誠にありがとうございました。
![]()
![]()
----------
現在、私たちは、まちづくりの専門家に相談しながら、
こちらの建物を活用し、保存する方法を検討しています。
これからの当社の新しい試みをどうぞお楽しみに。
一覧へ戻る