LIXILリフォームショップサンコーホーム

お見積・ご相談・お問い合わせはこちら 0182-23-6264

LIXILリフォームショップサンコーホーム

お見積・ご相談・お問い合わせはこちら 0182-23-6264

リクシルリフォームショップサンコーホーム横手店の1000日ブログ162日目 ~日本ペイント~

こんにちは

古民家鑑定士 阿部です。

シンガポールの塗料大手「ウットラム」が

売上高5300億円世界4位の「日本ペイント」の経営権を握りました。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2867435028032018000000/

「日本ペイント」の創業は1881年

海軍の艦船に使う塗料を開発、製造する目的で設立されています。

1950年代後半

裕福ではなく父親は無職だった華僑「ウットラム」の創始者チェンリャン氏は

「シンガポールで塗料を販売したい」と「日本ペイント」を訪ねました。

第2次世界大戦中は漁に使う網を売り、

「日本ペイント」と提携して戦後塗料ビジネススタートしました。

1962年にはシンガポールで輸入塗料に20%の関税がかけられることとなり、

日本ペイントは現地生産の拠点とし

シンガポール側6割、日本側4割の比率で合弁設立しました。

「ウットラム」は

マレーシアやインドネシア、香港、タイ、90年代には中国進出を果たし

中国の住宅用塗料市場で業界首位の地位を築き上げました。

昨日「日本ペイント」の発行済み株式の39%を保有する筆頭株主

チェンリャン氏の息子は

5人の取締役候補を引き連れ「日本ペイント」の経営の主導権をとりました。

〜ひさしを貸して母屋を取られる〜何故こうなったのか?

日本ペイントは売り上げ至上主義で「世界の企業買収」を繰り返し資金を

「ウットラム」に頼りました。増資をを受け入れていきました。

約60年前には「子会社」であった「ウットラム」との力関係完全に逆転し

大きくなった「日本ペイント」は実質的子会社になってしまいました。

拡大路線をとることは悪いことではありませんが

「身の丈に合った拡大、売り上げより利益」を忘れて突き進んだ結果

現経営陣は、株主の賛同を集めて戦う「委任状争奪戦」を選ぶファイトもなく

昨日株主総会を終えたのです。

大きなニュースにはなりませんでしたが

日本の時代を支えた歴史ある企業の1つが

その役割終え華僑にその経営権が変わったのです。

知らず知らずに日本の文化が消えて行く・・・

残念なことです。

一覧へ戻る

お見積・ご相談・お問い合わせはこちら

お見積・ご相談・お問い合わせはこちら

0182-23-6264