LIXILリフォームショップサンコーホーム

お見積・ご相談・お問い合わせはこちら 0182-23-6264

LIXILリフォームショップサンコーホーム

お見積・ご相談・お問い合わせはこちら 0182-23-6264

敦盛(ブログ開始85日目)

こんにちは。

古民家鑑定士  阿部です。

「人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり」

『敦盛』は幸若舞の演目のひとつで作者と製作年は不詳です。

織田信長が桶狭間の戦い前夜、今川義元軍の尾張侵攻を聞き

清洲城の信長は、まず『敦盛』のこの一節を謡い舞い有名になりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

思へばこの世は常の住み家にあらず

草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし

金谷に花を詠じ、榮花は先立つて無常の風に誘はるる

南楼の月を弄ぶ輩も 月に先立つて有為の雲にかくれり

人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり

一度生を享け、滅せぬもののあるべきか

これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

となります。

「人間五十年」は、人の世の意味です。

「化天」は、六欲天の第五位の世化楽天で、

一昼夜は人間界の800年にあたり、化天住人の定命は8,000歳とされ

「下天」は、六欲天の最下位の世で

一昼夜は人間界の50年に当たり、住人の定命は500歳です。

信長は「人間」を「人の世」の意味で使っていました。

「人の世の50年の歳月は下天の一日にしかあたらない、夢幻のようなものだ」

という意味です。

現代において、「(当時の平均寿命から)人の一生は五十年に過ぎない」

という意味としばしば誤って説明される場合がありますが

人の世の時の流れの儚さについて説明しているだけで

人の一生が五十年と言っているわけではありません。

一覧へ戻る

お見積・ご相談・お問い合わせはこちら

お見積・ご相談・お問い合わせはこちら

0182-23-6264