スタッフブログ | 内門工務店｜鹿児島県

映画『万引き家族』を観て

映画『万引き家族』に感動！

私はこの映画が鹿児島で封切になった日に観ました。

感動して２回観ましたが、いつかその感動をブログに投稿

したいと思いつつも、忙しさにかまけて延び延びとなってきましたが、

アカデミー賞云々の噂をチラホラと聞くにつれ、やっと投稿するに至りました。

是枝監督は、現在日本で起きている様々な時事問題を、"これは見逃すわけにはいかんゾ！"

という姿勢・気合を持ってこの映画に臨んでいたと思われます。

① パチンコにかまけて、車内に幼児を閉じ込めて死なしてしまう、無責任極まりない親たち。これは未必の故意の殺人でなくて何なんだ！

② 夫婦喧嘩が絶えない親（特に母親）のイライラが、幼児虐待に向かわせる社会。

こんな親に生まれた子供のなんと不幸なことか･･･。日本社会はこれを真剣に防ごうとしているのか！少子化が叫ばれていながら、なんらその解決策を見いだせない安倍政権。

今現在も、栗原心愛ちゃんという、しっかり者で可愛いお嬢さんが、父親からの虐待に会って死亡するという不幸な事件が、毎日報道されています。

勿論悪いのは人非道な父親ですが、こういう悲惨な事件が起こるたびに考えるのは、児童相談所の無責任な対応です。

親の責任・学校の責任・児童相談所の責任、これを何とか再発を防ぐべく改善していく術はないものでしょうか･･･。

③ 段階の世代が古希を迎えようとしている時に、わずかな年金を頼りに生きていく、先行き不安な老後社会。

④ 性風俗に染まっていく女性の不幸な家庭生活。親の偏愛。

⑤ パート・非正規従業者の不安定な地位。平気で解雇されるパート従業者。

私も雀の涙の年金でやっと生計をたてている状況ですので、

その所為か無性にこの映画を観て涙を流しました。腹も立ってきましたヨ。

弱者の悲哀とでも申しましょうか･･･！

そしてラストシーン！どこかで観たことがあるシーンだと気が付きましたが、サテサテ

何だろう･･･。やっと気が付きました！

それは『禁じられた遊び』の"ミシェール！"のラストシーンです。