飲食店で直面する「デジタル化」の波
最近、飲食店に入るとよくある光景ですが、席で店員さんにビールを頼んで「直接注文を聞いてくれるお店なんだな」と安心した直後、「お食事のご注文は二次元コードを読み取ってご自身のスマホからお願いします」と言われてしまいます。
「ああ、ここもか...」と少し残念な気持ちに。
老眼にはスマートフォンの小さな文字は読みにくく、お目当てのメニューを探すだけでも一苦労です。今や食事をするにも、こういった「デジタルな手続き」が当たり前になりつつあります。
とはいえ、深刻な人手不足という社会情勢を考えれば致し方ないことでしょう。「それが嫌ならもっと単価の高いお店に行けばいい」のですが、こちらの事情もあるわけです。
「昭和の時代は良かったな」と心の中でボヤきつつも、現代の変化とうまく折り合いをつけながら過ごしています。
簡単には電子化できないリフォームの現場
そこでふと、我々リフォーム会社の仕事について考えを巡らせました。
住まいのリフォームというのは、ちょっとした修繕から大掛かりなリノベーションまで、一軒一軒異なるお客様の事情に合わせて進めていく「労働集約型」のビジネスです。
さらに、シニア世代のお客様も多くいらっしゃるため、注文ややり取りをすべて簡単に電子化するわけにはいきません。
人と人との温かい繋がりを大切にするお店へ
私が掲げている基本方針は、「お客様との接点は徹底してアナログに、社内のバックヤードはデジタルに」というものです。
お客様とのコミュニケーションは、人と人との関わりを重視し、できる限り直接顔を合わせる温かい対応を大切にします。
その一方で、社内の事務作業などはデジタルツールを活用して徹底的に効率化を図り、少人数でも質の高い仕事をご提供できる体制を整えるという考えです。
なじみのお客様にご来店いただいた際、「いつものお願いね」「かしこまりました」と一言で通じ合えるような、血の通った温かいお店であり続けたいと思っています。
-ORINAS MAGAZINE2026年6月号より-
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