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春眠暁を覚えず〜

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みなさま、お久しぶりです！

本日もこちらのブログにお越しいただきありがとうございます。

寒さ暑さも彼岸までという言葉がありますが

今年の彼岸は雪が降るほど寒くて驚きましたね。

ここ数日は肌寒く雨模様の日々が続いていましたが

一気に暖かな陽気を感じるようになり

桜の開花を待ち遠しく感じる今日この頃です。

毎年この時期になると、なんだか眠い〜春眠暁を覚えず〜

なんて事を良く言うようになりますが

この『春眠暁を覚えず』の意味や作者、続きはご存知でしょうか？

恥ずかしながら、知らずに使っていたので

みなさまと共有したいと思います(^○^)

まず、『春眠暁を覚えず』の意味は

「春の眠りは朝が来たことに気付かないほど心地よく、寝過ごしてしまう。」と言う意味で

春の朝の心地よさを表現する言葉となっています。

「暁」は夜明けを、「覚えず」は知らず知らずのうちに、という意味を示します。

由来・語源は、中国の孟浩然（もうこうねん）という詩人による

『春暁（しゅんぎょう）』という漢詩の冒頭部分から来ています。

孟浩然は、唐の時代の詩人で、自然を題材にした詩が評価されています。

各地を放浪し、世間の事柄にはあまりとらわれない人だったと言われています。

『春眠暁を覚えず』の全文と解説は以下のとおりです。

春眠暁を覚えず、
(春の眠りは心地よいため朝になったことに気付かず、思わず眠り込んでしまって、なかなか目が覚めない)
処々(しょしょ)に啼鳥(ていちょう)を聞く。
(鳥があちこちでさえずる声が聞こえる)
夜来風雨の声、
(昨夜から雨の音がしていたが)
花落つること知る多少。
(どれほどの花が散ってしまっただろう)

現代でも、

鳥の鳴き声に早く起きねばと思いつつも

春の朝の心地いいお布団から中々離れられずに

昨日の夜に降った雨で

せっかく咲いた桜の花がどれくらい散ってしまったかな〜と思ったりしますよね。

1,200年前の中国の人も同じような春を感じていたと思うと

なんだか不思議な気持ちになりますね。

目まぐるしく変化する世間に揉まれ流される日々ですが

世間にとらわれず、春のひとときをじっくり感じるのもいいのではないでしょうか。

ちなみに、春にまつわるフレーズとして使われる『春はあけぼの』は

清少納言が書いた『枕草子』の冒頭に出てくる一節ですが

こちらの意味は「春は夜明けが趣があっていい」という意味だそうです。

どちらも春の夜明けの良さを表現するという意味では同じですね。

いかがでしたでしょうか？

何となく知っている言葉を詳しく調べ直すことで

自然や季節の素晴らしさや風情を感じてみてはいかがでしょうか。