母　　「で、どうだった。M君の結婚式は。」

息子　「面白かったよ。」

母　　「結婚式がおもしろい？

　　　なんじゃそれ。」

息子　「最初に花婿（はなむこ）登場があって・・」

母　　「え？　花婿は、祭壇の前で、　

　　　新婦と父親の入場を出迎えるんでしょ。」

息子　「いいや。それは男女平等に反する。

　　　だから、結婚式のスタートは

　　　花婿の入場から始まるのが当世の流儀。」

母　　「はあ・・そうなの。

　　　M君の晴れ姿を、私も見たかったわ。」

M君は、息子の小学校以来のガキ友。

息子とM君の少々厄介な時期も、

友人の母して、経験させていただきました。

～～～～～～～～～～～～

息子　「入場は、見ていてこちらも照れちゃって、

　　　招待客席からクスクス笑い声も漏れてたよ。

　　　本人も、緊張したというより

　　　恥ずかしいかったと思うよ。」

愚母　「男女平等からして、

　　　花婿だけが、一人でバージン・ロードを　

　　　歩くのは妙だわ！

　　　お兄ちゃんの時には、

　　　ママが腕を組んで

　　　一緒に入場するから任してね。」

息子　「？・・・・」

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それからしばらく、同じ家に暮らしながらも

息子は私に近寄らない。

やっぱり？　

　　

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