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「お雛さまの宴」(ロマンティック・アイロニ―) "朱毛氈に映る雪洞"

夜中にそうっと、お雛様たちを覗いてみた。

今夜ではなさそうだ・・いつかしら?

次の日もまた、障子のの隙間から様子を伺った。

IMG-1467 (1).jpg

雪洞(ぼんぼり)の頼りないゆらゆらは、

LEDの照明の中では、趣にかけます。

姫女の節句は、人の出入りの少ない居室に飾るのが、

小さい頃の習わしでした。

雛段を立てて、色あでやかな布を敷きつめて、

冠を載せて、お道具をならべてっと・・

黒い台座のあの漆の臭い、衣装絹の繊細なひんやり感。

右大臣はどっち? 白髪の方だったかしら。

ああ、懐かしい。

平安時代にタイムスリップしつつ、

雛あられや菱餅をお供えして、

ようやく完成です。

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夜中は雪洞だけを灯します。

お雛さまたちが、夜中に宴をするからです。

それは遥か宮中の御世(みよ)のこと。

子供の私には、

五人囃子の長唄、笛の音、太鼓の響きさえ

この耳に聞くことはありません。

翌朝になると、再びお顔を拝見に偲び込みます。

お内裏様や官女たちの口元の紅に、

雛あられやお屠蘇(とそ・お酒)がついていないか、

真剣に目を凝らしたものです。

お上品な遠い時代の雛たちは、

晩の宴の痕跡を、かけらも残してはいませんでした。

ちょっとばかり、つまんない!

IMG-1662.jpg

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迎えるは、3月3日「桃の節句」

桜餅や道明寺を、口いっぱいにほおばる。

いやはや詰め込みます。

数日前からの菱台のお餅は

カビこそ生えていないものの、

高坏に盛られた"求肥"(ギュウヒ)やあられは、

堅いし、湿気ているし・・

それでも風情があって・・

(そうそう、白やピンクの中に小豆の黒があり、

それだけは除けて食べたっけね)

嬉しくもあり、桐箱におさめるまであと数日という

名残惜しさも共に感じていたのでしょう。

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雛段上の、すまし顔の方たちは、

皆が寝静まったら、宴をするのだと純粋に信じていました。

15人のお人形に見つからないようにと

息をひそめて佇んだ、冷たい廊下。

あのひんやり感は忘れられません。

母となった現在、

あれほど焦がれたロマンの世界を

自分の子供に、どれほど

伝えることができただろう。

桃のつぼみのこの季節。

今でも、夜中にふと目覚めると

亡父が孫に贈ってくれた七段飾りを

見たくて、見たくて、

2階へ上がりたい衝動にかられてます。

きっと今晩も。明後日も。

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