リフォームの基礎知識と費用の相場

外構リフォームとは?施工のポイントや費用相場、利用できる補助金は?

このコラムのポイント

  • 外構とは居住建物の外にある構造物を指し、カーポートや塀も含む
  • 外構リフォームは防犯・美観の向上に有効
  • 施工店とDIYをうまく活用することで費用を抑えることができる

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住まいの外構は、お家全体の印象に影響を与える部分です。家族がお庭で快適に過ごしたり、防犯対策によって安全を守ったりする上でも、外構は重要な役割を果たします。外構リフォームを行って、きれいで安心して暮らせる状態に整えましょう。

この記事では、外構リフォームの基礎知識を解説します。外構リフォームを上手に進める施工のポイントや、費用相場、利用できる補助金について触れるため、ぜひ参考にしてみてください。

外構とは?

外構とは、建物の外側の空間を意味する「エクステリア」を構成する構造物のことです。具体的には、門扉・門柱、フェンス、アプローチ、ガレージ、植栽、照明などが該当します。外構は住宅の印象に大きな影響を与えるとともに、利便性や防犯性とも関わっています。そのため、住まいのリフォームを検討する際は、建物の内装(インテリア)だけでなく、外構リフォームも併せて検討すると良いでしょう。

外構リフォームを上手に進める際に考慮するポイント

住宅のリフォームでは、内装と同様にエクステリアを整備することが重要です。こちらでは、外構リフォームを上手に進めるためのポイントを4つ解説します。

家や周囲の環境とのバランス

外構は家の印象を左右します。外構リフォームを成功させるには、自宅のデザインと調和し、周囲の環境になじみやすいデザインを意識するのがおすすめです。デザインに統一性を持たせることで、シンプルなものでもおしゃれで洗練された印象を与えられます。例えば、「北欧風」「和モダン」「シンプルモダン」「フレームデザイン」「アジアンテイスト」といった方向性を決めて統一するのも一つの方法です。全体のバランスを考えて外構リフォームを進めましょう。

リフォームの目的と機能性

外構リフォームは、目的を明確にしたうえで実施することが重要になります。目的を事前に確認しておくことで、リフォーム内容や必要な機能が明確になり、満足のいくリフォームを実現しやすいためです。例えば、プライバシーの強化が目的の場合は、視線を遮る目隠しフェンスや物置、生垣などの設置が候補となります。ほかにも、老朽化の改善には既存の門扉の交換、利便性の向上には駐車場やサイクルポートの設置などを行うと良いでしょう。

メンテナンス性

外構リフォームでは、デザイン性だけではなくメンテナンス性にも目を向けましょう。外構は、日光や風雨の影響を受けることから、時間とともに劣化しやすい傾向にあります。そのため、リフォーム後のお手入れが容易な素材や設備を選ぶことで、美しい状態を長く保ちやすくなります。近年は、ローメンテナンスな外構に力を入れているリフォーム会社も増えているため、施工後の劣化が不安な場合は相談してみるのがおすすめです。

アプローチの奥行き

アプローチとは、門から玄関までを結ぶ道のことです。アプローチは直線的に結ぶだけでなく、敢えてカーブを作って結び、奥行き感を演出する方法もあります。また、素材には敷石・レンガ・タイル・枕木・人工芝などの種類があります。リフォームによって住まいの印象が変わるだけでなく、奥行きを作って玄関までの距離を長く見せると、不審者に「侵入しづらい家」に見せる効果も期待できます。外構リフォームでアプローチの奥行きを変えてみてはいかがでしょうか。

外構のリフォーム時に要確認!タイプ別のメリット・デメリット

外構のリフォームを検討する際には、外構のタイプ変更も選択肢に入ります。ここでは、外構の3つのタイプ別に、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。

オープン外構

オープン外構とは、塀やフェンスを極力設置しないタイプの外構です。多くの場合、敷地に芝生を植えたり、石や砂利を敷き詰めたりして、私有地と道路もしくは他人の土地との境界を示します。

【メリット】

オープン外構の最大のメリットは、開放感がある点です。建物の周囲に設置物がほとんどないため、自然の風や太陽光が敷地内に入りやすくなり、心地良い住まいを実現できます。

また、工事費用を抑えやすいのもメリットの一つです。オープン外構は、門や塀などを設置するコストがかからないため、初期費用を安く抑えやすい傾向にあります。予算が限られており、大規模なリフォームを実施できない場合でも安心です。

【デメリット】

オープン外構は、窓の位置などによって外から室内の様子が見えやすい点がデメリットです。リビングや自室で過ごす際に通行人や近隣の家からの目線が気になる場合もあり、プライバシーを保護しにくい可能性があります。

また、オープン外構は周囲との境界に設置物がない分、敷地内に他人が立ち入りやすいため、注意が必要です。重大なトラブルにつながるおそれがあるため、防犯カメラやセンサーライトの設置などによって対策しましょう。

具体的な事例から費用感を知る
広く開放的なオープン外構へのリフォーム事例

クローズド外構

クローズド外構とは、門や塀、フェンスなどで家の敷地をしっかり囲っているタイプの外構です。自宅と道路や隣家との境界線が明確になるため、住宅街でよく見られます。

【メリット】

クローズド外構は防犯性が高く、プライバシーを確保しやすい点がメリットです。門や塀などがあることで、不審者の侵入を防ぎやすいだけでなく、外からの視線も遮断できます。特に、都市部や人通りの多い場所に住んでいる場合にぴったりです。

また、クローズド外構には、子どもやペットが道路に飛び出す危険性を抑えられるメリットもあります。交通量の多い道路沿いに住んでいる場合や、子どもやペットを庭で自由に遊ばせたい場合に適しています。

【デメリット】

クローズド外構を実現する場合は、リフォーム費用がかかりやすい点に注意しましょう。門や塀、フェンスなどを使って敷地を囲むには、まとまった設置費用が必要です。また、設備が老朽化した後のメンテナンスにもコストがかかります。

次に、クローズド外構は外から見た場合に閉鎖的な印象を受けやすい傾向があります。圧迫感の原因にもなるため、塀の高さを調整したり、植栽で敷地内が少し見えるように工夫したりするのが良いでしょう。そのほかには、クローズド外構では門や塀に風や光が遮られてしまい、家の中まで届きにくい点もデメリットです。庭でガーデニングを楽しんでいる場合には、植物の成長にも影響を与える可能性があります。

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外構を南欧風なスタイルにリニューアル!クローズ外構でセキュリティー面も安心です!

セミクローズ外構

セミクローズ外構とは、塀やフェンスを必要な場所にのみ設置するタイプの外構です。家と外部を完全には遮断しないため、周辺と適度な距離感を保ちやすいのが特徴です。セミオープン外構とも呼ばれ、オープン外構とクローズド外構の中間的存在といえます。

【メリット】

セミクローズ外構は、適度な開放感を演出しつつ、ある程度のプライバシーを確保できるバランスが魅力です。トイレやバスなどの目隠しが必要な部分にのみ塀やフェンスを設置し、駐車スペースはオープンにするなど、外構を柔軟にデザインできます。

【デメリット】

セミクローズ外構の場合、部分的に塀やフェンスを設置するため、オープン外構と比べてコストがかかりやすい傾向にあります。特に、家の敷地面積が広い場合には注意が必要です。また、セミクローズ外構は、死角になる場所があると防犯性が低下するおそれがあります。塀やフェンスが設置されていない場所には防犯カメラや照明を設置するなど、対策が不可欠です。

具体的な事例から費用感を知る
セミクローズ外構へのリフォーム事例

【工事箇所別】外構リフォームの費用相場

外構のリフォームは、工事する場所に応じてかかる費用の目安が異なります。ここでは、工事箇所ごとの費用相場をご紹介します。

門まわり・塀・フェンス

門まわり・塀・フェンスのリフォーム費用の相場は、10万円〜80万円程度です。主な工事内容には、門や塀、フェンスの除去もしくは取り付け、門柱の設置などがあります。門まわりのリフォームは、防犯性の向上や外観をより良くすることなどを目的に行われる場合が一般的です。ただし、門まわりは住まいの顔ともいわれるため、防犯性だけでなく使い勝手やメンテナンスのしやすさなども踏まえて検討するほうが良いでしょう。

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玄関アプローチ

玄関アプローチのリフォーム費用の相場は、20万円〜70万円程度です。玄関アプローチとは、門や道路から玄関までの部分を指します。玄関アプローチのリフォームではタイルやレンガを敷いたり、スロープや手すりを設置したりします。使用できる素材が幅広い分、材料費が上下しやすく、リフォーム費用も変動しやすいのが特徴です。玄関アプローチの部分は建築面積に含まれないため、外構工事の対象になります。

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カーポート

カーポートのリフォーム費用の相場は、20万円〜70万円程度です。カーポートの新設や増設、改修などのリフォームが一般的です。カーポートのリフォーム費用は、駐車する車の台数が多くなるほど高くなる傾向にあります。使用する素材のグレードを落としたり、屋根を簡易的なものに交換したりすることで、コストを抑えられる場合があります。

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ガーデンスペース

庭リフォームの費用相場は、30万円〜130万円程度です。ガーデンスペースは、サンルームやガーデンルーム、ウッドデッキ、テラスの設置・付け替え、雑草対策など、庭まわりをより活用しやすくする目的でリフォームされます。サンルームを増築する場合は基礎工事を伴うことが多いため、費用が多くかかりやすいのが特徴です。

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外構リフォームにかかる費用を抑える方法

外構リフォームにかかる費用をできるだけ抑えるには、どのような工夫をすれば良いのでしょうか。ここでは、リフォーム費用を抑えるコツを解説します。

リフォームするポイントを絞る

複数箇所の外構リフォームを検討している場合は、事前にリフォームの優先順位をしっかりと決めて、こだわりたい部分に予算を多めにかけるよう調整すると良いでしょう。また、一般的に高級感のあるデザインや素材はコストが高くなる傾向にあるため、予算に応じてシンプルで機能的な仕上がりを選ぶこともポイントです。

一度に複数のリフォームを行う

外構リフォームの工事は、一度にまとめて行うことで効率が高まります。そのため、一箇所ずつ個別に依頼するよりも施工にかかる人件費を抑えたり、工期を短縮したりできる可能性があります。まずは複数箇所のリフォームの見積もりを依頼した上で、予算の範囲でまとめて工事できる部分は同時に進めるようおすすめします。

DIYを取り入れる

簡単な外構リフォームであれば、DIYで対応できる可能性があります。例えば、「砂利の敷き詰め」「タイルの張り替え」「フェンスの設置」「ウッドデッキの設置」「ガーデニング(花壇作り)」などの作業は、自分で行うことで施工費用を抑えられます。ただし、難易度の高い作業や、耐久性を求められる設置工事は、専門業者に依頼したほうが安心です。

外構リフォームに使える主な補助金・減税制度

外構リフォームの費用は、箇所や施工内容によって高額になるケースも少なくありません。続いては、外構リフォームに活用できる補助金や減税制度をご紹介します。

介護保険における住宅改修

要支援、もしくは要介護者のために外構をリフォームする場合は、介護保険が利用できます。具体的には、手すりの取り付けや段差の解消、玄関アプローチの素材変更などの工事が対象です。金額が20万円以下の外構リフォームであれば、1割の自己負担で実施できます。支給額は、支給限度基準額(20万円)の9割にあたる18万円が上限です。

【出典】厚生労働省「福祉用具・住宅改修」

子育てグリーン支援事業

既存の住宅に対して、省エネ改修や子育て対応改修のリフォームを行う場合は、「子育てグリーン支援事業」を利用できる可能性があります。ただし、外構リフォームで対象となるケースは、任意工事のカテゴリー「子育て対応改修」における宅配ボックス設置など、条件を満たした一部の工事のみとなります。その際、任意工事は単体では補助対象とならず、必須工事と組み合わせて実施しなければなりません。その他にも複数の条件を満たす必要があるため、事前に窓口や登録事業者へ問い合わせると良いでしょう。

【出典】国土交通省・環境省「住宅省エネ2025キャンペーン 子育てグリーン支援事業」

地方自治体独自の補助金・助成金

地方自治体によっては、外構リフォームに使える独自の補助金や助成金を用意している場合もあります。例えば東京都や大阪市では、ブロック塀などの倒壊による人的被害を防止するために、撤去や新設にかかる費用の一部を支援しています。適用には条件があるものの、これらの制度を活用することで、コストを抑えつつ外構の安全性を確保することが可能です。

【出典】「4. ブロック塀の安全点検等」(東京都耐震ポータルサイト)

【出典】「ブロック塀等の撤去を促進する補助制度について」(大阪市)

なお、外構リフォームを行う際に地域の補助金や助成金を確認するときは、「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」を活用すると良いでしょう。こちらのWebサイトでは、地方公共団体が実施する住宅リフォーム支援制度を検索できます。

【出典】一般社団法人住宅リフォーム推進協議会「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」

外構リフォーム時の業者選びのポイント

外構リフォームを依頼する業者を選ぶ際は、失敗しないために優良業者を見極める必要があります。ここでは、業者選びのポイントを解説します。

リフォームの実績を確認する

リフォーム会社によって、得意とする工事内容が異なります。そのため、希望する外構リフォームの内容に合わせて、その工事に強みを持つ業者を選ぶことが大切です。業者のWebサイトなどで過去のリフォーム実績や施工例を詳細にチェックして、あらかじめ仕上がりのイメージを把握しておきましょう。実績が豊富なリフォーム会社は、実力の面で安心しやすいといえます。

相見積もりを取って比較検討する

複数の業者に同じ条件で見積もりを依頼することを「相見積もり」と呼びます。相見積もりを取ると、複数社の工事内容と価格を比較できるため、工事の相場を把握することが可能です。見積書の金額をチェックして、「相場と比べて不当に高額ではないか」「施工内容は明確に記載されているか」などを確認しましょう。また、内容に不明確な部分があれば、業者に質問しておくようおすすめします。

信頼できる業者に依頼する

リフォーム会社の提案内容や接客対応に気になる点がないか、事前相談の時点でチェックしておきます。「質問に対して的確に回答してもらえるか」「一方的な意見の押し付けがないか」といった観点で、担当者のコミュニケーションに問題がないか確認しておきましょう。また、リフォーム費用が安すぎる場合は、材料やスタッフの質などの部分でコストカットしている可能性があるため、相場より不当に価格が低い業者にも注意が必要です。

外構のリフォームについてよくある質問

最後に、外構リフォームに関するよくある質問にお答えします。外構リフォームの悩みや疑問点の解消にお役立てください。

外構リフォームを行うタイミングは、何年くらい経つのが目安?

外構リフォームのタイミングは、使用されている素材によって異なります。一般的に、コンクリートやブロック塀は15〜20年、アスファルトは10年、金属やスチールの場合は15〜20年ほどが目安です。しっかりとした施工がされていれば、30年ほど持つケースもあります。ただし、土台にサビやひび割れが生じると耐久性は弱まります。

外構リフォームの工事はどこに頼めば良い?

外構リフォームの依頼先には、ハウスメーカーや外構の専門業者などがあります。ハウスメーカーに依頼する場合、家の建築と同時に外構工事を行える点がメリットです。ただし、打ち合わせや引き渡しの手間を省ける一方で、下請け業者に工事を発注する場合はマージンが発生してコストが高くなります。

外構の専門業者はエクステリア工事を専門に扱っており、難しい要望にも柔軟に対応してもらいやすいのが魅力です。一方で、家の建築と同時に工事を行うことはできないため、新築で家を建てる場合は、引き渡し後の着工となります。

外構リフォームの業者選びは、施工事例や雰囲気などを確認し、自分のイメージに合った工事を得意とする会社に任せるのがおすすめです。依頼先の候補を複数ピックアップし、希望を伝えたうえで相見積もりを取って、プランを比較すると良いでしょう。

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外構リフォームの工事を依頼する大まかな流れは?

外構リフォームを依頼する場合、まずは工事内容や予算を決めましょう。現状の外構における不満点や改善点を家族で話し合い、希望するリフォームを具体化します。

次に、リフォーム会社を探し、相見積もりを取ったうえで依頼先を決定します。費用面だけではなく、プランの内容やアフターフォローの充実度、担当者の対応などを考慮して決めることが大切です。リフォーム会社が決まったら工事が開始され、完成後に引き渡しを受けて外構リフォームは完了です。

外構リフォームにかかる工事期間の目安は?

外構リフォームにかかる工事期間は、外構のタイプや設置する構造物によって変わります。例えば、オープン外構の場合は工事のボリュームが少ないため、1週間程度で完了します。一方で、クローズド外構は敷地全体をブロックやフェンスで囲う必要があり、工事期間が1カ月程度かかるケースも少なくありません。敷地面積が広くなるほど、工事期間も延びる傾向にあります。

また、構造物の中でも設置に時間がかかりやすいのがブロック塀やコンクリートです。一般的に、ブロック塀は3〜7日ほど、コンクリートは養生期間も含めると10日程度かかります。工事期間は施工面積によって変動するため、リフォーム会社に確認するのが確実です。

※費用や工期はあくまで目安です。実際の費用や工期については各リフォーム工事店へお問合せください。
※各種保険、補助金等、助成金については変更及び終了になる場合があります。各運営団体ホームページなどでご確認下さい。

外構リフォームで住まい全体の印象アップを叶えましょう!

ここまで、外構リフォームの基礎知識や、リフォームを上手に進める施工のポイント、費用相場、利用できる補助金などを解説しました。外構リフォームで理想のエクステリアに仕上げるには、建物や周辺環境とのバランスを考慮しながら、予算内でリフォームの目的に合った工事を行う必要があります。ご紹介した費用相場を参考に、優先順位をつけて住まい全体の印象アップを目指しましょう。外構やお庭のリフォームのことは、ぜひLIXILにご相談ください。LIXIL独自の審査に合格した、信頼できるエクステリア工務店をご紹介いたします。対応品質・資格保有状況・保険加入状況・取引実績など一定の基準を満たした店舗の中から、お客さまにぴったりなお店を探すサポートをいたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。