和室入口 Before
安全に移動できるため、寝室を出てすぐの壁に手すりを取付けます。介護保険を利用しての住宅改修は、事前申請が必要となります。必要書類として、弊社は見積書と図面と日付の入った写真を作成し、ケアマネージャーさんにお渡ししました。
和室入口 After
金具取付位置に補強板(ベースプレート)をしっかり固定した上に、手すりを取付けました。手すりの形状は、より握りやすくするために凹凸形状を施している「セーフティタイプのφ35㎜サイズ」を採用しました。手すりにつかまることで、足腰のみにかかっていた体重が上半身にも分散されるため、全身のバランスをキープすることができ、歩行がしやすくなります。
トイレ入口 Before
トイレのドア(開き戸)付近には手すりがありませんでした。廊下側とトイレ側の両方から使える「出隅手すり(角に取付)」を取付けることにしました。
トイレ入口 After
ドア開閉時に体を支えるため、手にかけやすい位置に縦手すりを取付けました。車椅子での移動もあるということで、車椅子から立ち上がるときにつかまりやすい、床から70㎝のところに「縦手すり(70㎝)」を取付けました。
担当者コメント
LIXILリフォームショップ酒井建設 住まいメイト 横山 由佳
65歳以上の高齢者が日常生活の中でもっともケガをしやすい場所は、屋外ではなく意外にも「自宅」のようです。暮らし慣れた自宅の「居室、階段、台所等」で転倒事故が発生しています。高齢者にとって『要介護認定』を受ける原因は病気だけではなく、「骨折・転倒」が認定理由というのは全体の10%を占めているそうです。大がかりな工事をしなくても、わずかな工夫で高齢者のケガは予防できます。通路にモノは置かない、片づける・整理する・模様替えを試みるなど、自宅の室内を再点検してみてはどうでしょうか。手すり取付や床の段差解消などの住宅改修について、ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。